研究課題/領域番号 |
20K10790
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研究機関 | 愛媛県立医療技術大学 |
研究代表者 |
越智 百枝 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (40270053)
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研究分担者 |
野嶋 佐由美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00172792)
中平 洋子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (70270056)
坂元 勇太 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 助教 (30761241)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | アルコール依存症 / 家族 / エンパワメントプログラム / 評価 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、アルコール依存症者の家族へのエンパワメントプログラムを実施しその評価を行うことである。 今年度は3研究協力施設でプログラムの実施と評価を行う予定であった。1研究協力施設では、プログラムを実施する保健師への事前教育や広報活動などを行い、実施に向けた準備を行ったが、対象が集まらず実施できなかった。残り2施設においてそれぞれ4名、3名の対象を得て、研究協力施設の保健師がプログラムを実施し、対象のプログラムでの発言内容や参加状況、他の対象者との交流状況などのデータ収集を行い、プログラムの目標の達成状況について分析を行った。 また、これまでは、対象のプログラムでの発言内容や参加状況、他の対象者との交流状況などからプログラムの目標の達成状況を評価してきたが、プログラム受講後の対象者自身の認識するプログラムの効果を評価する必要がある。そこで、プログラム受講後1年を経過した3名を対象に、プログラムの効果とプログラム受講による対象者及び家族の変化についてインタビューを行った。今後は逐語録を分析し、調査項目やインタビュー方法等の洗練化を行う予定である。 研究成果の公表については、「アルコール依存症者の家族への介入プログラムの評価指標及び尺度に関する先行知見の概要」について学会発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究協力施設の確保、プログラムの実施、データ収集、データ分析が予定通り進んでいること、研究成果の公表についても行っていることからおおむね順調に進呈していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、研究協力施設を確保し、プログラムの実施とデータ収集を行っていき、①-③について推進していく。①研究者が実施した群と研究協力施設の保健師が実施した群で対象のプログラムの目標の達成状況の評価からプログラムの普及可能性について検討する。②プログラムの効果が研究対象の属性による違いがあるのかを評価し、適用対象を同定する。③対象者自身の認識するプログラムの効果やプログラム受講後の対象や家族の変化を経時的にデータ収集し効果の内容やその持続期間を同定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度の交付額は全額使用しており、残額は前年度までのコロナ禍によりプログラムの実施ができなかったことによるものである。 次年度は、研究協力施設の確保はすでにできており、2施設でのプログラム実施とデータ収集を継続して行っていくための費用として70万を見込んでいる。加えて、プログラム受講後の対象者のインタビューを3、6,12カ月後で評価するための費用(旅費、謝礼、逐語録の作成等×7名分)も加えて必要となってくることから全額使用する予定である。
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