研究課題/領域番号 |
20K10795
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
郷良 淳子 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 教授 (40295762)
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研究分担者 |
山本 純子 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (50413422)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 在宅精神障害者 / エンド・オブ・ライフケア / 訪問看護 / 混合研究法 |
研究実績の概要 |
2020年度は新型コロナウィルスの感染リスクが継続したため、対面での面接や訪問看護の同行ができず、データ収集ができなかった。 文献検討では、日本では精神障害者のエンド・オブ・ライフケア(以下EOLC)は入院病棟においても十分とは言えないことがわかった。EOLCを専門とする医療職との連携体制が不十分、看護職のEOLCの知識と技術不足と不安、患者の身体症状のアセスメントの困難さがあった。在宅EOLCへの移行の文献および在宅精神障害者のEOLCの報告も事例が数例あるのみであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍のため、対面での面接でのデータ収集が困難、事例の分析のための訪問看護への同行や調査協力のための在宅療養支援診療所への訪問ができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度も訪問看護の同行が難しいことから、総合病院精神科病棟および精神科病院の看護職で、EOLCの経験が複数ある人、および在宅精神障害者のEOLCを実施した訪問看護師を対象とした半構成面接(対面に加えオンライン面接を含む)によって、在宅精神障害者のEOLCの実際と困難を明らかにする。また総合病院精神科病棟および精神科病院の看護職で、EOLCの経験がある人を対象に、自記式質問紙(研究対象者の基本属性、研究対象者がEOLCを実践した事例の概要、在宅EOLC移行に関連する質問)により、在宅以降の促進と阻害要因を検証する。この2つの研究結果を併せて分析し、在宅精神障害者のEOLCの促進方略の示唆を得る。 2022年度は、在宅精神障害者のEOLCの事例を集積し分析を行い、これらの結果を分析し、モデル構築を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は感染のリスクからデータ収集ができなかったため、データ収集に備えたデータ分析に関連する消耗品を購入した。
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