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2021 年度 実施状況報告書

慢性心不全患者のセルフモニタリングを促進する実用的な遠隔看護介入プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K10797
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

石橋 信江  神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (50453155)

研究分担者 東 ますみ  神戸女子大学, 看護学部, 教授 (50310743)
藤永 新子  四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (70508663)
後藤 小夜子  千里金蘭大学, 看護学部, 助教 (80712182)
西村 治彦  兵庫県立大学, 情報科学研究科, 特任教授 (40218201)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード慢性心不全 / 遠隔看護
研究実績の概要

急速な高齢化に伴い慢性心不全患者は年々増大し,2030年には130万人に達すると推計されている.慢性心不全の治療における一般管理として,慢性心不全治療ガイドライン(循環器関連学会合同研究,2010)では,患者によるセルフモニタリングが重要とされているが,自宅で自己管理を行い,生活を維持していくことは難しい.我々は平成24年~28年度に「高齢慢性心不全患者に対するセルフモニタリングを促進する遠隔看護介入モデル」を構成し,入退院を繰り返していた高齢慢性心不全患者にビデオ通話による遠隔看護介入を研究者が行った結果,再入院の予防とQOLの維持・向上に対する有用性を確認できた(2014,2015,2016,2018.).そこで本研究では病院施設の看護師に慢性心不全患者へのビデオ通話を使用した遠隔看護介入を実施してもらう.本研究の目的は,臨床現場における慢性心不全患者に対する遠隔看護介入の実用性を検証し,実用化のための遠隔看護プログラムを構築することである.
2021年度は,看護師による遠隔看護介入を実施予定であったが,繰り返される新型コロナウィルス感染症拡大の影響で,予定していた施設の協力を得ることが難しい状況であった.
そのため,先行研究で得られたデータのさらなる分析を行うとともに,文献検討を行い,新たな知見を得ることとした.その結果,新たな知見を得るとともに,遠隔看護介入における疾病管理面以外の効果についても明らかにすることができた.
また,データ収集可能となった際に,すぐに対応できるよう使用機器類の選定を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度は研究協力を得られることになっていたが,COVID-19感染症流行が繰り返し見られ,予定していた研究協力施設の看護師の協力が難しい状況が続いたため.

今後の研究の推進方策

予定していた研究協力施設だけでなく,新たな研究協力施設および看護師のリクルートを行う.
また,これまでは入院施設を持つ施設のみを協力施設としていたが,開業医等も含め,研究実施可能な施設を幅広くリクルートし,一部計画の変更を行い,研究を推進していく予定である.

次年度使用額が生じた理由

COVID-19感染症流行に伴う研究遂行の遅れと研究成果発表のための学会がオンライン開催となり交通費および宿泊費等が不要となったため.
次年度は,遠隔看護介入関連として,研究協力者看護師および患者が使用するiPad Pro 15万円×8台(看護師用2台・患者用6台)の購入費用120万円と契約手続き事務手数料3000円+9500円/月×6か月+解約手数料10450円×8台 563600円が主な使用となる予定である.旅費として,現地開催されれば国内における学術集会(北海道および広島)で使用予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 高齢慢性心不全患者への遠隔看護介入での看護師と患者のやり取りの変容とセルフモニタリングの向上2021

    • 著者名/発表者名
      石橋 信江、東 ますみ、後藤 小夜子、西村 治彦
    • 雑誌名

      高齢者のケアと行動科学

      巻: 26 ページ: 73~89

    • DOI

      10.24777/jsbse.26.0_73

  • [学会発表] 高齢慢性心不全患者への遠隔看護介入における疾病管理面以外の効果2021

    • 著者名/発表者名
      石橋信江,東ますみ,藤永新子,後藤小夜子,西村治彦
    • 学会等名
      第41回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2022-12-28  

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