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2023 年度 実施状況報告書

がん薬物療法における災害看護実践シミュレーション教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K10806
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

菅野 久美  福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (20404890)

研究分担者 今津 陽子  東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (60782670)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードがん薬物療法 / 災害 / 看護実践 / シミュレーション教育
研究実績の概要

2023年度は,前年度までに検討した地震災害初期対応シミュレーション教育内容および評価方法に基づき,東北地方と首都圏のがん診療連携拠点病院2施設にて対面型集合教育研修を開催し,アンケート調査・インタビュー調査の結果よりEPの有効性を評価した.
対象は,2施設に勤務する化学療法看護師 17 名で,EP全体の満足度は4.6以上であった.また,受講前後のアンケート調査により,「災害直後の適切な対応について詳しく説明できる」「患者の避難準備について詳しく説明できる」「患者の避難中および避難後の対応について詳しく説明できる」以上3項目で有意に高いスコアが示された.さらに,研修終了1か月後,地震災害に対する考え,態度,取り組みについて 4名の参加者にインタビュー調査を行った.その結果,「地震への恐怖があるが,患者の安全を守るために地震対策に取り組むことを決意する」「 シミュレーション演習から化学療法看護での独自の課題に気づく」「訓練シナリオを使用し他部署のスタッフも巻き込んだ訓練を実施する」など6つのカテゴリーが抽出され,EP が地震災害時の看護師の意識や行動の変化に関連していることが示唆された.上記の研究内容は,2024年3月に香港で開催されたThe East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS)にて発表を行っている.
"Educational Program to Improve Earthquake Preparedness Among Chemotherapy Nurses: A Pilot Study"
"Qualitative Verification of an Educational Program to Improve Earthquake Preparedness for Chemotherapy Nurses"

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本プログラムは,対面型の集合教育研修として計画されたものであり,COVID-19感染拡大にともなう緊急事態宣言と重なり中止となっていた.5類感染症移行、対面型の研修も可能となり、9月より施設単位での小規模研修として開始した。2施設2回の開催であったが、プレテストとしてEP評価も行い、その成果を国際学会で公表することができた。今後は件数を重ね、EPの検証を行っていく予定である。

今後の研究の推進方策

2024年度に補助事業期間延長を申請の承認を得ることができたため,研究対象候補施設との調整をはかり,当初計画の通りEPをもいた対面型の研修会の開催、データ収集・分析を実施予定である.

次年度使用額が生じた理由

EPを利用した対面型研修の開催とデータ収集・分析、研究結果の公表を含め研究遂行のため使用計画している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Qualitative Verification of an Educational Program to Improve Earthquake Preparedness for Chemotherapy Nurses2023

    • 著者名/発表者名
      Kumi KANNO, Yoko IMAZU
    • 学会等名
      The East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS2024)
    • 国際学会
  • [学会発表] Educational Program to Improve Earthquake Preparedness Among Chemotherapy Nurses: A Pilot Study2023

    • 著者名/発表者名
      Yoko IMAZU, Kumi KANNO
    • 学会等名
      The East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS2024)
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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