研究課題/領域番号 |
20K10817
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
松井 希代子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (90283118)
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研究分担者 |
中川 淳 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70262574)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 2型糖尿病 / 糖尿病腎症 / 療養困難 / 教育プログラム / 認識 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、糖尿病腎症患者の「現実逃避」「原因不明感」の認識パターンを持つ人を「療養認識パターン分類質問紙」により識別し、これらの認識パターンの学習プロセスの特徴と構造を明らかにすることある。これにより療養行動の実行度の向上と腎機能の維持に繋がり、糖尿病重症化予防教育に活用できる。 【令和2年度】1.糖尿病腎症患者から「現実逃避」「原因不明感」認識パターンの対象を選出する。1)調査方法は質問紙調査とし、タブレ ット端末を用いて入力できるシステムを作成し利用する。2)対象は外来通院する2型糖尿病腎症患者(腎症Ⅱ~Ⅲ期)100名程度である。3)調査内容は、 ①基本情報:年齢、性別、糖尿病罹病歴、糖尿病腎症療養期間、糖尿病合併症。②療養認識パターン「療養認識パターン分類質問紙」8項目を用いる。4)分析方法は、質問の得点をプロットし、3因子の得点から療養認識パターンを判別する。 研究の実施状況として、質問項目の検討として共同研究者との糖尿病腎症に関する文献検討を行った。タブレット端末によるアンケート作成は、業者とシステム開発は可能であるとデモの画面を作成し、打ち合わせはできている。Kolbの学習プロセスの質問項目については、作成著者から使用承諾を得ることができた。SPSSにてデモデータで分析方法の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究の実施状況として、タブレット端末によるアンケート作成は、業者とシステム開発は可能であると打ち合わせはできている。しかし、COVID-19により、患者とタブレット接触を介する調査方法は、現段階では適切ではないと考えられた。 また、COVID-19により、WEB会議システムを利用する大学における学生教育対策に時間を要したこと、感染予防対策により病院内の立ち入りが難しくなったことなど、研究の推進ができていない。
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今後の研究の推進方策 |
対象患者に直接タブレット端末でのアンケートは難しい現状がある。調査方法をタブレット端末から紙媒体に変更する。対象選定については、調査会社との契約も視野に入れている。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の推進ができず遅延しているため。 令和3年度は、データ入力の外注、学会参加費、論文の校正などに助成金を使用する。
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