研究成果の概要 |
院内小児救急症例は小児科医よりも看護師が最初に遭遇することが多い。本研究では、看護師を対象に小児救急症例のシミュレーションによる教育を実施した。遠隔地の指導者から実践的な教育を受けることができるよう、インターネットを利用した遠隔教育を行った。教育の効果を検証するため、シミュレーション教育前後に小児の呼吸障害症例を用いたテストを実施した。ABCDEアプローチ(A: 気道, B: 呼吸, C: 循環, D: 神経, E: 外表所見)の各ファクターを評価したところ、遠隔教育群と直接教育群の間に差はなく、院内遠隔シミュレーションによる教育の有効性が示された。施設間遠隔教育については今後の課題となった。
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