研究課題/領域番号 |
20K10833
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
河野 史 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (10152985)
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研究分担者 |
鈴木 智恵子 佐賀大学, 医学部, 教授 (20569636)
新名 美佳 兵庫医科大学, 看護学部, 助教 (10828297)
楢原 美鈴 産業医科大学, 産業保健学部, 助教 (30727615)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | タイトな靴 / ラット / 後肢筋 / 発育 |
研究成果の概要 |
幼少期や成人期の不適切サイズの靴着用は下肢筋の成長や歩行に影響する.各時期に相当するラット右足に樹脂を1週間装着し,締め付けによる下腿筋への影響を筋細胞短径を指標に調べた.また除去1週間後の筋細胞短径の変化から回復の可能性を調べた. 離乳直後のラットでは装着側の外側腓腹筋とヒラメ筋の細胞短径は非装着側に比べ減少した.内側腓腹筋では増加したが,前脛骨筋に差はなかった.除去1週間後,装着側の内側・外側腓腹筋細胞短径は非装着側と同等まで回復した.成ラットでは装着側の内側腓腹筋で非装着側に比べて減少したが,除去1週間後には回復した.他の筋では装着による短径の差はなかった. 足育の重要性が示唆された.
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自由記述の分野 |
組織学一般
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幼少期のタイトな靴の着用は歩行の際の地面を蹴る動作に必要な踵の挙上に関与する筋に悪影響を及ぼすことが示唆された.しかし,足への負荷が除かれれば,すべての筋ではないものの,成長が回復する筋があることが明らかとなった.以上のことから,筋の正常な成長には幼少期に適切な靴を着用することが重要であり,そのための「足育」を啓蒙する必要性が示された.
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