研究課題/領域番号 |
20K10836
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
松浦 和代 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (10161928)
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研究分担者 |
安齋 利典 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (10760209)
矢久保 空遥 札幌市立大学, デザイン学部, 助教 (50780079)
牧田 靖子 札幌市立大学, 看護学部, 助教 (80833110)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | モンゴル国 / 発育性股関節形成不全 / 予防ケア / 3D教材開発 |
研究実績の概要 |
COVID-19の感染症拡大の影響により、モンゴル国ならびに日本国の出入国が制限される状況が続いている。そのため、研究計画のモンゴル国における現地研修および札幌市での招聘研修は実現できなかった。Zoomによるリモート研修について企画を検討したが、モンゴル国中央・北・南・西地域の地域拠点病院の通信環境が整わず、実現には至らなかった。カウンターパートであるモンゴル国立母子健康センターとリモート会議を2回開催し、モンゴル国・日本国内の感染者数や出入国制限の推移について情報を共有した。 そこで、今後の研修に活用可能な、言葉による説明を必要としない3D教材開発に、以下の手順で取り組んだ。発育性股関節形成不全症予防ケアについて、新生児看護師のモーションキャプチャ―測定を行った。新生児看護師はモーションキャプチャ―スーツおよびモーションキャプチャデータグローブを着用し、スーツ・グローブに装着された45~50個のポインターによって、身体の動きを3Dデータとして収集した。また、新生児は生体シミュレーターを使用した。新生児看護師データと新生児データと合成し、予防的ケアプロトタイプ2シーンを作成した。今後、5シーンまで拡大し、キャラクターデザインを加えたうえで、画面上の操作確認やCG化を検討するために、2022年度ロードマップを作製した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
理由1 COVID-19の感染症拡大の影響により、モンゴル国・日本の出入国が制限されているため モンゴル国内のCOVID-19ワクチン接種が進んでいないため。 理由2 モンゴル国中央・北・南・西地域の地域拠点病院の通信環境が整っていないため、リモート研修の実現が難しいため。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、COVID-19の感染状況が収束に向かい、モンゴル国・日本の出入国制限が緩和されれば、現地研修を開催する。開催地は北モンゴルオルホン県エルデネットを候補地として検討中である。現地研修を実現した後、モンゴル国立母子健康センターの協力を得て、発育性股関節形成不全の発症率を2023年度までフォローアップする。 モンゴル国内のワクチン接種率が低いため、札幌市における招聘研修は実現の見込みは低い。 今後、モーションキャプチャ―及びモーションキャプチャ―グローブを使用した3D教材を5シーンまで拡大し、キャラクターデザインを加えたうえで、画面上の操作確認やCG化を検討し、完成を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画にある現地研修開催、その後のフォローアップ調査を実施できなかった。そのため、旅費・人件費が未使用である。また、その他で計上した研修会用教材の印刷費が未使用である。
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