研究課題/領域番号 |
20K10838
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
森口 ふさ江 和洋女子大学, 看護学部, 講師 (50867504)
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研究分担者 |
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 臨床推論力 / 臨床判断力 / 看護教育 |
研究実績の概要 |
本年度は、小児看護領域の看護師がどのような推論を用いながら看護判断および看護介入を行っているのか、推論能力を向上するにはどのような要素が必要なのかを明らかにするための前提として、看護師の臨床判断力/推論力強化教育に関するシステマティックレビューを行った。システマティックレビューの中で、看護師の臨床判断力強化教育で最も多いのはシミュレーション教育であり、その他にはバーチャルリアリティやシリアスゲームなどのコンピューターを利用したプログラムトライアルの報告や、臨床判断力を評価する尺度開発に関する研究報告もあった。しかし、これらの殆どが看護学生を対象としているものであり、現任看護師を対象として研究報告されているものが少ないことがわかった。また、医師の診断法や臨床推論に関する書籍や文献を読んで、看護師の臨床判断/推論に応用できる準備をしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の予定では、現存の臨床推論力向上のための教育プログラムを調査するために、臨床推論研修を実施している教育施設の見学や講師にインタビューをする予定であったが、新型コロナ感染状況が改善しなかったため、行うことが出来なかった。
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今後の研究の推進方策 |
現在継続しているシステマティックレビューを完成させ、看護師の臨床判断/推論力向上教育に関する現状と課題を把握しながら、現任看護師が臨床現場で実際に行っている臨床推論/判断の実態に焦点を当てて研究を進めていく。並行して、現存の臨床判断/推論教育プログラムの調査を行い、看護師の臨床判断/推論力強化に必要な要素を明らかにしながら、小児看護領域に従事する看護師の臨床判断/推論力を向上するための教育プログラム開発の準備を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた臨床推論に関する研修参加や、臨床推論の本場である米国教育機関への訪問、国内教育施設訪問、インタビューなどが新型コロナ感染状況拡大のため実施できず、予算を使うことがなかったため。
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