研究課題/領域番号 |
20K10844
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
河村 秋 和洋女子大学, 看護学部, 准教授 (50719094)
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研究分担者 |
小渕 隆司 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50457818)
矢郷 哲志 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (00778243)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 発達障害 / 自閉スペクトラム症 / 子育て支援 |
研究実績の概要 |
Infant-Toddler Social and Emotional Assessment (ITSEA)は、1~3歳未満児の社会情緒的・行動的問題の領域、強みである能力の領域をアセスメントする尺度である。子どもの育てづらさや困難さの領域、子どもの持つ強みはどのようなものなのかを養育者が理解しやすくし、専門職者にとっても適切な支援につなげやすくなる。本研究は、日本におけるITSEAの活用のため、日本語版ITSEAの標準化を目指している。 2021年度においては、ITSEAの版権保持者であるFranceのMapi社と交渉、使用契約のうえで全国調査を実施した。マイボイスコム(株)にオンライン調査を依頼、全国9区分(北海道、東北、関東、北陸、中部、近畿、中国、四国、九州地方)を平成27年度国勢調査等の人口構成比に合わせ、月齢(12~17、18~23、24~29、30~35か月)4区分×男女で、特に健康について問題を持たない児の養育者を対象に1000件のデータを収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID-19の感染拡大下ではあったが、ITSEA質問紙調査をオンライン調査にて行うことで、データ収集することが可能となった。調査対象となる1~3歳未満の児を持つ養育者は、30~40歳代が中心であり、従来の紙媒体による質問紙調査よりもweb調査への抵抗が少ないことが考えられる。日本語版として完成、活用の際にもオンラインによる調査方法を選択肢として検討することが活用につながることが示唆された。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に収集したデータを分析して、日本の児の標準値を算出する。 また、不足している臨床データの収集のために、医療機関においてのデータ収集の準備を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
全国調査については実施できたが、発達障害の診断を受けているあるいは発達障害の疑いのある児を対象とした臨床群データの収集が行えなかったため。本調査については2022年度に実施準備を行う予定である。
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