研究課題/領域番号 |
20K10848
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
遠藤 俊子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (00232992)
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研究分担者 |
齋藤 いずみ 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (10195977)
常田 裕子 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (40622486)
松原 まなみ 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (80189539)
鷲尾 弘枝 関西国際大学, 保健医療学部, 准教授 (00588014)
小河原 みゆき 関西国際大学, 保健医療学部, 講師 (00636061)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 妊娠高血圧症候群 / 褥婦 / 健康管理 / 血圧変動 / 塩分摂取 / 体重 / 睡眠 |
研究実績の概要 |
【研究の目的】妊娠高血圧症候群(以下HDP)を合併した妊産褥婦は、次回妊娠時の再発・重症化や中高年期に虚血性心疾患、高血圧症、腎疾患などの発症率が高いとされている。産後12週までの健診が推奨されているにも関わらず、産後1か月健診で終了になっていることが多い実情から、さらなる健康管理の必要性を明らかにする。 本研究では、HDP褥婦に着目し、産後特有の育児をしながらも自分自身の健康にも関心をもち、生活改善を図っていく母親をコホート調査によって健康状態の継続的モニタリングを行う。HDP再発・重症化予防のための取り組みを前向きに調査し、HDP合併後の健康支援にしうるデータの集積を行う。 【研究の実施】コロナ禍の影響を受け、研究施設の研究協力者・分担者会議は年2回に留まった。結果的に4施設での協力がコンスタントに得られ、総数27名の研究参加者のデータが集積された。コフォート調査であるため、6か月まで進んでいる褥婦が6名、3か月が12名、2か月が16名、1か月が20名、産後2週間が22名、入院中27名のデータである。 数は少ないが血圧の変動(収縮期、拡張期)、体重の変化、塩分摂取量、睡眠の状態、セル具ケア行動の状態について、量的・質的な分析をしている。 【課題】 縦断的な前向きコホート調査であるため、産後健診の中止(1か月)以降のデータが脱落しないように、見当が必要である。現在HP(URL:https://www.ns-hdp.com)からの褥婦からの入力形式から指定期日に調査票配信方式への変更を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍での病院施設での研究依頼他面談の機会を多く持つことが難しい。 研究者間の調整もZOOM会議で進捗の状況など調整が図られ、ややコミュニケーション不足もある。 Web調査は研究参加者が若い世代なので大丈夫と思っていたが、産後の忙しい時期なのか失念が多く、病院研究協力者からのリマインドが負担になっている。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力施設を4施設のまま、可能な限りの研究者参加者を得る。(目標数50) 縦断研究であるため、脱落を防止するために、継続調査日に調査票をグーグルフォーム使用し、配信回答方式に変更。 個人情報に関する収集項目が増えるため、研究倫理委員会に変更申請(受審)を行う。 3年目であるため、継続可能にするため4年目に延長を申請する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で実質施設側との調整会議がZOOMでの遠隔会議のため、旅費が発生しなった。
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