研究課題/領域番号 |
20K10858
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
神保 正利 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (80750413)
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研究分担者 |
高橋 俊文 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20302292)
太田 邦明 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 講師 (90424142)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 災害医療 / 産科医療教育 / シミュレーション |
研究実績の概要 |
研究1: 非産婦人科医師および看護師に対する、産科医療教育とその評価に関する検討 【目的】非産婦人科医師と看護師が災害時に産科医療を実践できる教育プログラムの開発を目的とする。【方法】(1)講義:産科医療に関する知識の習得を目的とした2時間程度の講義を行う。(2)シミュレーション教育:産科医療に関する実践トレーニングとして、シミュレーターを用いた実践教育を行う。(3)知識の定着を目指した継続的なフォローアップ: →産科医療における災害時対策のひとつである超緊急帝王切開への対応について福島県内の分娩を取り扱う総合病院において産科スタッフ以外に非産婦人科医師、看護師、臨床研修医、医療事務スタッフを対象に開催したセミナーを基に施設規模や体制を加味した独自の超緊急帝王切開のフローチャートの原案を協働して作成した。 研究2: 妊産婦自身が“母体と胎児の状態”を把握・評価可能な情報ツールの開発 【目的】妊産婦自身が“母体と胎児の状態”を把握・評価可能な情報ツールの開発の基礎データの収集と災害時の妊産婦の行動支援アルゴリズムの開発を目的とする。【方法】以下の方法にて、①妊産婦の実際に知りたい内容を把握し、②災害時の妊産婦がどのように対応することが良い選択肢であるか判別できるアルゴリズムを作成する。(1)妊産婦を対象としたアンケート調査:妊娠期間中に妊産婦自身が知りたい内容を調査し、問題点を抽出する。(2)妊産婦自身が対応を決定するアルゴリズムの作成:上記アンケートでの問題点について、妊産婦自身で母体と胎児の状態が把握可能なアルゴリズムを作成する。作成したアルゴリズムを元にアプリケーション等の作成を目指す。 →研究開始前である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は災害時の産科医療についてシミュレーションを含めた実践教育として実施する方針であったが、新型コロナウイルス感染拡大リスクを鑑みて研究を推進していくことが困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
シミュレーションを含めた実践教育が困難な現状を踏まえてオンライン等を活用した方法を取り入れて研究を推進していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は研究が予定通りに進まなかったため、次年度に繰り越します。
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