研究課題/領域番号 |
20K10860
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
佐藤 朝美 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50384889)
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研究分担者 |
下道 知世乃 横浜市立大学, 医学部, 助教 (30845962)
藤塚 真希 横浜市立大学, 医学部, 助教 (80805888)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 重症心身障害児者 / 医療的ケア / アドバンス・ケア・プランニング |
研究実績の概要 |
本研究は、常に医療を必要としEnd-of-Lifeにある重症心身障害児が家族や看護師などの支援者と一緒にケア計画を立案し実践する「アドバンス・ケア・プランニング」支援モデルを開発することである。 2020年度は、第1段階として、「重症児コミュニケーション」の研修実施、および、研究倫理審査委員会への申請を目標とした。 まず、研修では、重症児コミュニケーションについて、シミュレーション人形を用いてトレーニングを行ためにレールダル社のSim-Juniorの購入およびSim- PADへのシナリオ登録のためのプログラミング研修を受講した。 「重症児コミュニケーション」の研修は、本来ならばシミュレーション人形を用いて、重症児コミュニケーションのシナリオを作成し、それを活用した研修を実施する予定だった。しかし、COVID19の感染拡大により対面トレーニングが出来ず、オンラインで「重症児コミュニケーション」の方法のみを研修として実施した。参加者は臨床看護師16名であり、示したモデルについて、「無意識に実践している方法に意味があることが分かった」「この方法を使用してみたい」など実用可能との判断があった。また「ぜひ実施したい」との希望もあった。 次年度は、感染状況を鑑み、オンラインでのシミュレーショントレーニングのシナリオに変更し検討する予定である。そのために、ハワイ大学シミュレーションセンターの教員より研修を受けることとした。また、研究倫理審査申請は倫理審査指針の統合により1月より受付停止となっているため、次年度7月以降に申請予定に変更する。その際には、今後の感染状況を踏まえ、調査方法であるアクションリサーチの再検討を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID19の感染拡大により、対面でのシミュレーション人形を活用したコミュニケーショントレーニングが出来なかった。感染拡大が繰り返される現状を踏まえ、オンライン用シナリオを開発する必要がある。そのため、開発に必要な新たな研修を受ける必要がある。また、研究手法のアクションリサーチについては、研究施設の受け入れが現在の感染状況では難しいため、今後の状況を鑑み再検討する必要がある。また、研究倫理審査申請は「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」への統合により7月まで受付停止となったため、再開以降に申請予定となった
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今後の研究の推進方策 |
オンラインによるシミュレーション・トレーニングについては、先駆的に開発・実践しているハワイ大学シミュレーションセンターからその手法を学ぶ。 重症心身障害児とのコミュニケーションに関するオンライン研修用シナリオを作成トレーニングを実施する。 研究手法のアクションリサーチについては、感染状況を踏まえ再検討する。 「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」改正後(7月以降)申請にむけ、研究倫理計画書を作成し、提出する。承認後リサーチに着手する予定である。
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