| 研究課題/領域番号 |
20K10864
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| 研究機関 | 兵庫県立大学 |
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研究代表者 |
福本 環 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (40650619)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | 性暴力被害女性 / 看護ケア / 被害直後 / 医療機関 |
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| 研究実績の概要 |
研究代表者は、基盤研究C（H29-R3）において、女性看護職20名を対象とした面接調査を実施し、被害直後に医療機関を受診した性暴力被害女性に対して看護職が実際に提供しているケアおよび必要とされるケアを提示した
本研究の研究課題の核心をなす学術的「問い」は、性暴力被害女性に必要とされる看護ケア内容が明らかにされなければ、看護職が適切なケア実践能力を身につけることは難しいのではないか、である。しかし、基盤研究C（H29-R3）で提示された必要とされるケアは、実際に提供している看護ケアから浮き彫りとなった課題から導かれたものである。すなわち、被害直後に医療機関を受診した性暴力被害女性にとって必要とされる看護ケアの検討は不十分なままである。
そこでR3年度研究代表者は、基盤研究C（H29-R3）において抽出された、支援者が性暴力被害者に提供するのが望ましいとされている「あなたは悪くない」と伝えるケアについて学会発表を行い、看護職が当該ケア内容を提供している場面を振り返ることによって「あなたは悪くない」という言葉の使い方を検討した。また、被害直後の性暴力被害女性に提供すべき医療機関における看護ケアを検討するために国内外の文献を精読した。精読していく中で、研究代表者は、日本の看護職が日本の現状に即した適切なケア実践能力を身につけるためには、先行研究を基に、研究代表者が基盤研究C（H29-R3）で提示した看護職が実際に提供している5つのケア（【安全と安心の提供】【円滑な診察のサポート】【信頼関係の構築】【心身および尊厳の回復支援】【支援の継続】）を洗練する必要があると認識し、再度女性看護職を対象とした面接調査を実施するための準備に取り組んだ。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上述したように、被害直後に医療機関を受診した性暴力被害女性にとって必要とされる看護ケアの検討は不十分なままであることから、R3年度研究代表者は、必要とされる看護ケアを検討するため国内外の文献を精読した。精読していく中で、日本の看護職が日本の現状に即した適切なケア実践能力を身につけるためには、先行研究を基に、研究代表者が基盤研究C（H29-R3）で提示した看護職が実際に提供している5つのケアを洗練するために、再度女性看護職を対象とした面接調査を行う必要が生じているため。
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| 今後の研究の推進方策 |
研究倫理委員会に研究の申請を行い承認を得た上で、再度面接調査を実施する予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、当初本研究は尺度開発を行う予定でありSPSS等を購入するため予算計上していたが、再度面接調査をすることとなりSPSS等を購入する必要がなくなったこと、および、研究成果を公表するための旅費の支出を要しなかったためである。
本年度は、再調査実施のための旅費、会議費、謝金などの諸経費が必要となる。さらに、得られた研究成果を学会や論文投稿するための諸経費が必要となる。
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