研究課題/領域番号 |
20K10867
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研究機関 | 天使大学 |
研究代表者 |
伊織 光恵 天使大学, 看護栄養学部, 講師 (40736287)
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研究分担者 |
今野 美紀 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (00264531)
田中 さおり 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (00559825)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 初経教育プログラム / 知的障害児 / 母親 / 長女 / ダウン症候群 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、改定版初経教育プログラムの構築による知的障害のある女子の母親への継続支援の効果を明らかにすることである。 2020年度の目的は、過去に研究者が企画実施した初経教育プログラムを受講後の母親と娘の変化を明らかにすることである。対象者は、過去に研究者が企画実施した初経教育プログラムの受講経験のある知的障害のある女子の母親と娘である。 過去の初経教育プログラムを受講した研究参加者の募集には、インタビューの予定人数以上の参加希望があった。過去の初経教育プログラム参加後の母親は、初経教育プログラムへの関心をもっていることが明らかとなった。母親の参加理由は複数考えられるが、知的障害のある女子の母親は、母親が娘に教える初経教育についての興味や関心があると思われるため、母親の参加を希望する行動に重要な意味があると考えられる。 過去に研究者が母親に企画実施した初経教育プログラムは、あくまでも母親が女子に教育する初経教育の内容や方法を提示し、その中から母親が娘にあう内容や方法を考え選ぶまでの内容であった。評価としてプログラムの運営や内容についての評価は得られているが、実施した初経教育プログラムの本質的な評価はされていない。2020年度は、インタビューを予定通りに実施できずに終わったが、母親のその後の娘への実施内容、娘の反応や変化が初経教育プログラムの改訂には必要不可欠であり、予定しているインタビューから確実に行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度は、過去に研究者が企画実施した初経教育プログラムの受講経験のある知的障害のある女子の母親を対象に、過去の初経教育プログラムを受講後の母親と娘の変化を明らかにすることであっった。 今回の研究参加者の募集にあたり、過去に研究者の初経教育プログラムを受講した人たちへ、研究協力を依頼し参加者を募った。複数名の研究参加希望者がいたため、インタビューのための日程調整を行ったが、全国的なコロナ感染患者の増加のため、航空機による移動の制限があり、直接インタビューすることもできない状況が継続していた。
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今後の研究の推進方策 |
全国的なコロナ感染状況のため、2020年度から2021年度も全国的な移動の制限や研究活動には障壁となる状況が継続していくことが予想される。2020年度インタビューを予定していた研究参加希望者もおり、コロナ感染状況を見ながら対象者の希望を聞きながらインタビューを行っていく。明らかにしていく内容は質的なものであり、質的データを得るためには、インタビューをより安全に実施する必要があるため感染予防対策を実施して配慮していく。場所は、広い空間を確保し、インタビュー時間を短縮し複数回行うなど、インタビュー方法も工夫していく。研究参加者の安全を守り、希望に沿う形で研究を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は、コロナ感染のため予定していたインタビューが、ほぼ実施できずに終了している。すでに研究参加希望者がおり、日程調整を行うとインタビューが実施できる状況にある。コロナ感染状況から、インタビューのための移動交通費、謝金、データ整理のための人件費など予定の出費が無かったが、研究活動を再開し使用していく。平行して、2021年度の活動内容も進めていきながら、学会発表なども行っていく予定である。
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