研究課題/領域番号 |
20K10870
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研究機関 | 医療創生大学 |
研究代表者 |
中垣 紀子 医療創生大学, 看護学部, 教授 (10300055)
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研究分担者 |
鈴木 和香子 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (40649638)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | リフレクソロジー / 重症心身障がい児 / 重症心身障がい児の母親 |
研究実績の概要 |
1.本研究の対象は、重症心身障がい児であり、感染に対する抵抗力が極めて弱いと考えられている。そのため、感染に対して充分に細心の注意を払う必要があった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による感染症防止の観点から、調査を遅らせざるを得なかった。感染状況の様子をみて、無理することのないように、調査の準備をしている。リフレクソロジーに関しては、保護者も施設スタッフも効果があると認識しているので、おおよそ週1回は、感染防止対策をしつつ、リフレクソロジストが、リフレクソロジーを継続している。令和5年2月の時点で、重症心身障がい児の通所3施設(デイケア)において、対象者の保護者および施設長へ研究についての説明をし、16名の保護者から承諾を得た。今後、5月中旬以降~10月 までにサーモグラフィおよびビデオを使用して、リフレクソロジーの効果を調査する予定である。また、保護者には、半構造的面接を実施する予定である。サーモグラフィによる結果と母親への半構造的面接(インタビュー)による調査結果を合わせて考察し検討する。 2.本研究に関連した研究として、医療創生大学研究紀要第3号(通巻第36号)2023年に「在宅で生活している重症心身障がい児へのリフレクソロジーの効果-母親の気持-」を投稿し掲載された。本研究では、①リフレクソロジーの実施は、重症心身障がい児の身体面や精神面に効果をもたらす。②母親が自宅でリフレクソロジーを継続して実施するには、短時間で簡便であることが望ましい。母親らは、リフレクソロジーの効果に期待している。等が導き出された。 3.冊子の発行:「重症心身障がい児(者)へのリフレクソロジー -家族、スタッフが行う日常ケアとしてー」の冊子を400冊増刷し、要望のあった国内の重症心身障がい児(者)の家族や施設スタッフに配布をした。この冊子監修は、研究者が行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の対象は、重症心身障がい児であり、感染に対する抵抗力が極めて弱いと考えられている。そのため、感染に対して充分に細心の注意を払う必要があった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による感染症防止の観点から、調査を遅らせざるを得なかった。感染状況の様子をみて、無理することのないように、調査の準備をしている。研究対象である重症心身障がい児の母親や施設スタッフが、納得のいく時期まで待つ必要があtった。
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今後の研究の推進方策 |
リフレクソロジーに関しては、保護者も施設スタッフも効果があると認識しているので、おおよそ週1回は、感染防止対策をしつつ、リフレクソロジストが、リフレクソロジーを継続している。令和5年2月の時点で、重症心身障がい児の通所3施設(デイケア)において、対象者の保護者および施設長へ研究についての説明をし、16名の保護者から承諾を得た。今後、5月中旬以降~10月 までにサーモグラフィおよびビデオを使用して、リフレクソロジーの効果を調査する予定である。また、保護者には、半構造的面接を実施する予定である。サーモグラフィによる結果と母親への半構造的面接(インタビュー)による調査結果を合わせて考察し検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により、研究対象である重症心身障がい児への調査が予定より遅れた。そのため、次年度、調査をすることにした。調査内容は、リフレクソロジー実施前後の重症心身障がい児16名へのサーモグラフィ検査と情動反応(ビデオによる連続録画)である。また保護者には、半構造的面接を実施する。実施は、5月中旬~10月末を予定している。予定経費として、①旅費:重症心身障がい児の通所施設は、愛知県(名古屋市、日進市)にあり、研究者(福島県いわき市)研究分担者(静岡市)が5~8回程度通う必要が生じるため、旅費が必要である。学会参加も予定している②謝金:リフレクソロジーは、リフレクソロジストに依頼するため、謝金を支払う必要がある。③謝品:研究調査に協力してもらった児および保護者への謝品を購入する。
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