研究課題/領域番号 |
20K10878
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
高田 ゆり子 筑波大学, 医学医療系, 名誉教授 (90336660)
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研究分担者 |
坂田 由美子 筑波大学, 医学医療系, 名誉教授 (30347372)
大宮 朋子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90589607)
出口 奈緒子 静岡大学, 教育学部, 准教授 (20824204)
菅原 直美 常磐大学, 看護学部, 講師 (50786126)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 発達障がい / 中学生 / 健康支援スキル / 通常学級 / プログラム開発 / 養護教諭 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は発達障がい(疑いを含む、以下省略する)のある中学生に対して養護教諭が適切な支援を行うためのプログラムを開発することである。2023年度は、これまでに実施した養護教諭と発達障がいのある子どもをもつ養育者を対象とした調査の結果からプログラムの内容を検討した。 研修プログラムの内容として、養護教諭が最も多く研修を希望した項目『具体的な支援』、養護教諭が実践している合理的配慮に関する項目『認知や理解の程度に応じた対応』、『服薬指導・健康診断時の対応』、『対人関係スキルの指導』、さらに発達障がいのある子どもをもつ養育者が養護教諭に要望する項目『発達障がいの理解』、『子どもの認知や理解の程度に応じた対応』、『子どもに寄り添った対応や支援』について検討した。その結果プログラムとして設定した項目は、(1)発達障がいのある中学生の特性とその理解(①発達障がいとは、②発達障がいのある中学生の特性、③中学生の発達課題を踏まえた発達障がいの理解)、(2)発達障がいのある中学生の支援(①発達障がいの特性に応じた支援とは、②保健室で実施できる支援スキルⅠ・Ⅱ(演習を含む))、(3)発達障がいのある中学生の保健指導(①健康診断における対応と指導、②服薬指導、③保健室の果たす役割)、(4)発達障がいのある中学生の支援体制(①担任等との連携、②学校の支援体制における役割の明確化、③専門機関・保護者との連携)である。 研究期間全体の研究成果は、発達障がいのある中学生への健康支援を行うときに養護教諭が実践している合理的配慮と発達障がいのある子どもをもつ養育者が養護教諭に要望する支援内容が明らかになり、これらを考慮した健康支援プログラムを作成したことである。
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