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2023 年度 実施状況報告書

統合失調症をもつ人の家族レジリエンスを高めるための看護支援プログラムの効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K10879
研究機関福井大学

研究代表者

川口 めぐみ  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (40554556)

研究分担者 北岡 和代  公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (60326080)
平井 孝治  福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (70723013)
長谷川 美香  福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (90266669)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード統合失調症 / 親 / レジリエンス / 看護支援
研究実績の概要

今年度は、昨年度に引き続き、統合失調症をもつ人の親を対象に家族レジリエンスを高めるための看護支援を実施し、その効果をプログラムを実施した親および統合失調症をもつ子双方において検証した。効果評価指標は、家族レジリエンスおよび精神的健康度の尺度、唾液ストレスセンサ値(アミラーゼ・コルチゾール)であった。
その結果、プログラム介入をした親の家族レジリエンスは上昇し、精神健康度の値は改善した。また、唾液ストレスセンサの値はにおいても改善が見られ、プログラム実施後も効果が継続していた。しかし、プログラム介入を実施していない子については、それぞれの評価指標が上下した。
このことから、プログラムの実施により、子のストレスが増大しても親のストレスは軽減することが明らかとなった。一方で、親子の相互作用によって、子のストレスがどのように変化するのかについては、明確でなく、課題を残した。次年度、対象者数を増やし、明らかにしていくことが重要である。
本年度に得られた結果は、27th East Asian Forum of Nursing Scholars(2024年3月)にて発表した。また、第50回日本看護研究学会での発表(2024年8月)が決定した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究初年度よりコロナウイルスの感染拡大を受け、研究計画の修正が必要となった。また、対象施設への立ち入り制限や唾液採取を伴う調査内容であったことから調査を自粛した関係で、予定通りに対象者を確保することが困難であった。そのため、本来は、研究最終年度予定であった本年度においても、予定していた対象者数を確保することができなかった。
そのため、当初研究計画より遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

引き続き、統合失調症をもつ人とその親へのリクルートを行い、同意が得られた方に対して看護支援プログラムの実施および効果の検証を継続して実施する。

次年度使用額が生じた理由

研究計画当初のコロナウイルス感染拡大を受け、研究の自粛を行たことから、対象者の確保が遅れ研究計画にも遅れが生じた。今後、対象者のリクルートを継続しする。そのため、残金は、謝金および文具等の消耗品として使用予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Effectiveness of a Support Program for the Parents of Patients with Schizophrenia Using a Saliva Stress Sensor: Single Case Study2024

    • 著者名/発表者名
      Megumi Kawaguchi, Takaharu Hirai
    • 学会等名
      27th East Asian Forum of Nursing Scholars
    • 国際学会
  • [学会発表] 統合失調症をもつ人の母親への看護支援プログラムの効果検証 ~2事例のパイロットスタディ~2024

    • 著者名/発表者名
      川口 めぐみ
    • 学会等名
      第50回日本看護研究学会

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公開日: 2024-12-25  

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