| 研究課題/領域番号 |
20K10880
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| 研究機関 | 京都橘大学 |
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研究代表者 |
清水 彩 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (90552430)
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| 研究分担者 |
石井 豊恵 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00452433)
岡田 志麻 立命館大学, 理工学部, 准教授 (40551560)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | 早産児 / 家族 / 体動 / ファミリーセンタードケア / ヘルスリテラシー |
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| 研究実績の概要 |
令和２年度は，第１段階：【基礎調査】として，24時間にわたる早産児の状態（体動とバイタルサイン）の録画と環境測定（音・光），体動特性と環境特性の基礎データの整理を行うために，１）データ収集・整理を行った．また，２）：早産児の体動特性を明らかにするための指標を検討した．
１）データ整理：修正在胎週数33週未満の早産児を対象としているが，出生時の体重や在胎週数や出生時の診断といった対象背景，生後日数やと修正在胎週数といった状況，光線療法等の治療の適応等を含む閉鎖型保育器が設置された環境が異なる等，対象をそろえることが非常に困難であることを確認した．そこで，今後は，修正在胎週数による区分をベースとして，出生時の体重や在胎週数，出生時の診断，生後日数を患児に関連する要因とする枠組みで，データを整理していくこととした．
２）早産児の体動特性を明らかにするための指標：修正在胎週数32週相当のみの6症例で，算出された場合を体動と判断しているデータを用いて，早産児の体動特性を明らかにするための指標を検討した．試案として，一般人が動画を見て，体動と判断する指標を参考にして，1分間の平均体動量から算出したデータを用いて体動特性の傾向を検討したが，それが，看護職が体動と判断する指標との一致について検討が必要であることを確認した．また，ゆっくり／早い体動を判断するためには，体動の大きさ・加速・移動量等を算出する必要があることを確認した．
以上より，令和２年度は，早産児の体動を定量化するために検討を要す指標を明らかにすることができた．
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初，令和2年度は，【基礎調査】として，24時間にわたる早産児の状態（体動とバイタルサイン）の録画と環境測定（音・光），体動特性と環境特性の基礎データの集積を計画していた．しかしながら，COVID-19の感染拡大に伴い、新たなデータ収集の再開の目途が見通せず，（研究者の所属異動に伴う研究費の移管も遅れ，）計画修正が遅れたこと等が重なり，着手が遅れた．早産児の体動を定量化するために必要な検討事項を明らかにするところまでの成果となり，看護職が体動と判断する動画上での体動の定義を示すための動画確認等については，次年度の計画に追加することとした．
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| 今後の研究の推進方策 |
COVID-19の感染拡大に伴い，新生児集中治療室にて新たな動画撮影をすることが非常に困難な状態であるため，【基礎調査】として，24時間にわたる早産児の状態（体動とバイタルサイン）の録画と環境測定（音・光），体動特性と環境特性の基礎データを新たに集積することを引き続き控えざるを得ず，現在，集積済みのデータを用いて，体動の定量化の検討を経て，早産児の体動特性の定量化を進めていくこととする．
令和３年度には，第２段階：【要因探索】として，第1段階のデータをもとに，体動特性に影響する内的（成長・発達）と外的（環境等）の影響の程度を検討する．統計処理については，統計学者の助言を得て解釈を進める．先行研究結果との整合性を確認するとともに，早産児の体動の特性や環境からの影響を考慮して，ご家族が，我が子である早産児とかかわりを深める際に有益とされる情報について精選する．なお，調査結果については，国内外の関連学会にて結果を公表する機会を設ける．
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| 次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の感染拡大に伴う研究活動の制約による計画実施が困難だった点があり，令和2年度までの成果は，論文投稿準備中にあるため，繰り越しとなり，次年度使用が生じている．しかしながら，令和3年度に行える予定である．
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