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2020 年度 実施状況報告書

周産期喪失に対するオンラインサポートグループミーティングシステムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 20K10888
研究機関石川県立看護大学

研究代表者

米田 昌代  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80326082)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード周産期喪失 / グリーフケア / オンラインシステム / サポートグループ / 評価
研究実績の概要

本研究は、周産期喪失(流産・死産)を経験した家族へのインターネットを介したオンラインサポートグループミーティングシステムの開発と評価を目的としている。
2020年度は初年度であり、情報収集の年であった。セルフヘルプグループ、サポートグループ運営方法、オンラインミーティングに関する国内外の実態把握、文献検討を計画していた。国外についてはまだ、調べ切れていないが、国内の情報収集内容の概要について自分たちの試行結果とあわせて、以下に示す。
計画時点はコロナ禍ではなかったが、それ以後、新型コロナウィルス感染拡大防止により、各会合でオンラインミーティングが用いられるようになった。あらゆる当事者グループにおいても活用されるようにはなってきているが、オンラインの扱いに対する不慣れ、トラブル対処、安心した空間づくりといった点で課題も多くみられている。研究者が関わっている当事者グループにおいても実践してみたがこれまで慣れ親しんだ関係性の中で実施することに関しては効果的な部分もあったが、初対面でミーティングに入ることに対しては躊躇する声もあがっていた。また、高齢者がメンバーであるグループに関しては導入は難しかった。
しかし、オンラインでの体制を整えることでうまく運営しているグループもあった。工夫例としては①人数を小規模にして開催②オンライン参加におけるルール作り(録音・録画禁止、待機室での確認、顔出しの可否等)③スタッフのファシリテーション力向上(反応を大きく、双方向性になるような工夫)④チャットの活用で参加者同士が反応しやすいように工夫等である。
今年度はこの情報を参考に、試案を完成し、研究者が関わっているセルフヘルプグループに実践していきたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍によりオンラインでの教育体制を整えることと看護学実習を学内で実施する等例年にはない業務内容が増えたことにより、研究時間を確保することが困難であった。

今後の研究の推進方策

2020年度に予定していた、国外のセルフヘルプグループ、サポートグループ運営方法、オンラインミーティングに関する情報収集と現在取り組んでいる「グリーフケアをWEB上で学ぶことによる喪失体験者の心理的変化」の結果分析が終了していない状況であるため、引き続き進めていく。
2021年度の当初の予定はシステム試案を作成し、研究者の関わっているグループに実施し、参加者の意見をいただく予定であったが、もう少し、情報収集、研究から得られた内容等の情報を整理してから、試案作成し、今年度後半に向けて研究計画書を倫理審査にかけて取り組む予定とする。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍であり、情報収集のための出張費、研修費が使用できなかった。オンライン会議システムZOOMの使用料を計上していたが、コロナ禍の状況で大学から各教員にアカウントが支給されたことにより、個人で使用する必要がなくなったことと、研究補助を依頼するほど研究が進行しなかったことにより、余剰がでた。次年度も研修や海外旅費、学会参加費等計上しているが、コロナ禍の状況が続けば、出張は今年度も難しいと考えている。オンラインでの研修参加、情報収集、学会参加に切り替えて考えていく予定である。今年度は前年度の遅れの分、学会での中間発表までこぎつけるのは難しいかと思われるが、その分は次年度に繰り越す予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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