研究課題/領域番号 |
20K10888
|
研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
米田 昌代 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80326082)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 周産期喪失 / グリーフケア / オンラインシステム / サポートグループ / セルフヘルプグループ / 実態 / 課題 |
研究実績の概要 |
令和4年度はコロナ禍が影響したため、研究計画を変更し、コロナ禍における周産期喪失を経験した家族のオンラインを活用したセルフヘルプグループ・サポートグループの活動の実態と課題を調査する計画に変更し、調査の準備を実施していたが、新型コロナウィルス感染症が5類となった令和5年度に調査の実施がまたがったため、コロナ禍の影響に関係なく現在も活用しているSNS・オンラインについても調査を実施し、今後ますます発展していくオンラインのシステム作りについて検討しようと取り組んでいくこととした。 調査対象はホームページ・Instagramを検索し、周産期喪失を経験した方を対象にグループを運営している会をリストアップし、70か所に質問紙調査を依頼した。さらに、質問紙回答者で承諾が得られた会の代表者に詳細についてインタビュー調査を依頼した。調査内容としては、コロナ禍における周産期喪失を体験した方に対するグループの活動はどのように工夫されて実施されていたのか、また、インターネットを活用したオンラインミーティングは取り入れていたのか、5類になった現在もSNSやオンラインの活用は続いているのか等についてである。34か所から回答が得られ(48.6%)、そのうち、6名に対してインタビューを実施した。現在、分析中であるが、コロナ禍以前からの問題である遠方からの参加や外出しにくい人の参加が可能であるという利点を活かし、オンライン環境に対して、様々な工夫を活かして整えつつ、対面での交流を大切にしながらもオンラインを活用できるようマニュアル作りやコストへの支援が必要であると考えられたた。次年度は学会での結果発表とマニュアル作りにつなげていきたいと考える。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査準備からアルバイトが雇用できずにいたが、年度途中から、アルバイトを確保することができたことにより、調査依頼・データ整理のステップをふむことができた。しかし、分析が年度内に終了することができなかったため、やや遅れているとした。
|
今後の研究の推進方策 |
今後、分析を進め、学会発表・論文執筆、マニュアルの作成・システム作りに向けて、研究時間を確保し、進めていく。マニュアルの作成においては、現在、自らが関わっているグループにおいて活用し、その効果を検証していく。検証後、公表につなげていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究の遅れもあり、成果発表のための旅費、学会参加費などが使用できていない。当初は海外での発表も視野にいれていたが、コロナ禍や多忙のため、計画もできていない。今年度はアルバイトの雇用も取り入れ、分析を進め、学会発表諸経費やマニュアル作成、マニュアルの検証等に使用していきたいと考えている。
|