研究課題/領域番号 |
20K10892
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
草野 淳子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (70634111)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 在宅療養児 / 重症児 / 訪問看護 / 研修会 / プログラム開発 / 相談支援専門員 / 連携 / 社会資源活用 |
研究実績の概要 |
研究者はこれまでに、A県内の小児の訪問看護の実施率向上を目指して訪問看護師への教育を行ってきた。講習会実施後の調査では、訪問看護師は子どもの健康管理やケアの支援・相談は行えていたが、社会資源やレスパイトの調整は行えていなかった。一方、障害児相談支援事業所には、医療的ケア児へのコーディネーター機能を期待される専門支援相談員が在籍するが、医学的な知識が不十分で訪問看護とは連携がとれず、十分に機能していない状況である。そのため、訪問看護師と専門支援相談員が双方に必要な知識を修得し、連携を強化することで、医療的ケア児が必要なサービスを受けられる様になると考える。本研究の目的は、訪問看護師と専門支援相談員をつなぐ、連携教育プログラムの開発を行うことである。 令和2年度は、①訪問看護ステーションの管理者と訪問看護師への連携実態調査(28か所):訪問看護ステーションの管理者への相談支援専門員との連携の実態調査、訪問看護師が行う相談支援専門員との具体的連携の内容調査②障害児相談支援事業所の専門支援相談員への訪問看護との連携実態調査(83か所):障害児相談支援事業所の専門支援相談員が行う訪問看護師との具体的連携内容調査を行った。質問紙は①訪問看護ステーションの管理者、訪問看護師について、②の障害児相談支援事業所の相談支援専門員について回収し、エクセル及びSPSSにデータ入力した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目である令和2年度に、当初の計画通り、研究計画を作成し、訪問看護師連絡協議会や障害児相談支援事業所の関係者に研究の協力を依頼した。次に、質問紙の作成をし、研究倫理安全委員会の許可を得て、訪問看護ステーションと障害児相談支援事業所への質問紙調査を郵送で実施した。回収した質問紙については、データ入力まで行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度は、令和2年度に行った調査結果の分析を行う。分析の結果をもとに、訪問看護師と専門支援相談員との連携教育プログラムを作成する。そして、訪問看護師と専門支援相談員との連携教育研修会を実施する。質問紙調査の分析の結果は論文化する。
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次年度使用額が生じた理由 |
質問紙調査による調査結果の入力はできたが、分析が終了せず、人件費を使用できなかった。また、郵送による質問紙調査を行ったが、回収率が悪く、料金後納の費用がかからなかった。それに加えて、必要な文献や物品の購入が間に合わなかったため、次年度使用額が生じた。
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