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2020 年度 実施状況報告書

遠隔通信機器を用いた外国人妊産婦のメンタルヘルス問題のサポート体制構築とその効果

研究課題

研究課題/領域番号 20K10893
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

上里 彰仁  国際医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (90547449)

研究分担者 坂本 幸平  国際医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教 (40734843)
丸谷 美紀  国立保健医療科学院, その他部局等, 統括研究官 (50442075)
竹内 崇  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (70345289)
二見 茜  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (80802595)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード外国人 / 妊産婦 / メンタルヘルス / 保健師
研究実績の概要

本年度は外国人妊産婦のメンタルヘルスに関するニーズ調査を行った。外国人妊産婦を担当する保健師が複数いる自治体を選定し、インタビュー調査に協力する保健師を募ったところ、3人の保健師より同意を得た。各保健師に対して対面による約60分の半構造化面接を行い、逐語録作成のために内容を録音した。
外国人妊産婦を担当する保健師が捉える問題点として、コミュニケーションにおける言語的障壁の他、妊娠に対する文化の母国と日本の違いにより、日本の制度に沿った健診や受診がスケジュール通りに行われないリスクなどが上がった。更に、メンタル不調が生じた場合に、外国語対応ができる医療機関へ繋げることはハードルが高いことが分かった。また、外国人妊産婦へのサポートは、それぞれの保健師が経験的に有用であると判断した方法を用いており、共通するリソースがあるわけではないことが明らかになった。総じて、外国人妊産婦を担当する保健師が、日本の制度に則ったサポートを提供するために、なるべく双方の負担が軽減されるようなツールが必要とされていることが分かった。
更に、対面による外国人妊産婦のインタビュー調査に必要な説明書・同意書の多言語翻訳を行った。
妊産婦のメンタルヘルス状況を調査するための、エディンバラ産後うつ病スケールについて、多言語資料を調査し収集した。また、外国人妊産婦にとって有用と思われる日本語資料を選定・収集し、希少言語を含む多言語翻訳の準備を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は外国人妊産婦に関わる保健師や、外国人妊産婦に対するインタビュー調査を予定していたが、コロナ禍における感染リスク低減のため、インタビューは少数の保健師のみに限られた。

今後の研究の推進方策

引き続き、外国人妊産婦に関わる保健師に対するインタビューを施行し、問題点、ニーズを調査する。
コロナ蔓延状況が改善すれば、外国人妊産婦に対する対面インタビューを行う。もし引き続き感染リスクが高い状況が続く場合、オンラインによるインタビューを模索する。
保健師や外国人妊産婦の調査から明らかになった問題点、ニーズに対して、遠隔通信機器を利用した対策を模索する。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍における感染予防のため、対面によるインタビューを行うことができず、旅費や謝金の支出が想定より少なかった。次年度に繰り越してこれらに使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 多文化共生社会における精神看護展望2020

    • 著者名/発表者名
      上里彰仁
    • 雑誌名

      看護展望

      巻: 45 ページ: 44-49

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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