研究課題/領域番号 |
20K10894
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研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
大友 光恵 聖徳大学, 看護学部, 講師 (00832320)
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研究分担者 |
鈴木 幸子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30162944)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | プログラム開発 / 子ども虐待発生予防 / 産科 / 助産師 / 看護師 |
研究実績の概要 |
健やか親子21(第2次)では「妊娠期からの児童虐待防止対策」が重点課題であり、全ての母親の中から虐待リスクを有する母親を早期に発見し、虐待発生予防の支援をすることが喫緊の課題である。その中で妊娠期から母親に関わる産科に勤務する看護職(助産師、看護師)は、要支援の母親の早期発見ができることと、保健機関の保健師と連携・協働をしながら切れ目ない支援ができることから、その役割を期待されている。しかし、虐待発生予防に向けた看護実践は成果が見えにくいことから、自信がない、どのような看護実践が良いかわからないという課題がある。そのため、看護実践の質の向上と成果を達成するには「意識化」を図る必要がある。そこで、本研究は産科看護職を対象に「虐待発生予防に向けた看護実践の意識化」プログラムを開発することを目的とした。 本年度は、研究者間でプログラムの計画内容を検討することに重点を置いた。研究代表者がプログラムの計画を立案し、研究分担者、研究協力者と計画内容を議論をした。研究分担者の母性看護学、助産学の視点からのアドバイスや、研究協力者の公衆衛生看護学の視点からのアドバイスがあった。また、プログラム開発の先行研究のプロセスや結果からどのような方法が良いか意見交換し、プログラム内容や回数、間隔、評価指標、評価時期を修正した。虐待発生予防の看護実践のプログラム内容については、産科病棟に勤務する看護職(助産師、看護師)が普段行っている看護実践とつながりやすいように、分かりやすい表現や用語の定義を検討した。また、最初の計画では一か所に集まって対面の講義を行う予定であったが、新型コロナ感染症の流行が収まらないことから、オンラインでプログラムを実施することを検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症の拡大防止のため教育活動がオンラインになったり、実習が延期や変更になったため、調整や対応に時間を要した。そのため研究実施に十分な時間がとりにくい状況であった。また、研究協力者は医療機関の産科病棟に勤める看護職(助産師、看護師)であることから接触機会を確保できず、協力依頼が進まない状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ感染症の動向による産科病棟に勤務する看護職(助産師、看護師)の負担状況を鑑みながら、研究協力者を募り、研究を進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症の拡大防止のために、学会がオンライン開催になったり、研究研究者を募れなかったりしたため、残額が生じた。次年度に研究協力者への謝礼や研究募集や研究に関わる文書の郵送費用、研究のための人件費、学会参加旅費等の予算使用を延期する予定である。
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