研究課題/領域番号 |
20K10902
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
松浦 祐介 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (90248584)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 婦人科悪性腫瘍 / 就労支援 / 保健師教育 / スマートフォンアプリ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は就労女性の婦人科悪性腫瘍(がん)治療と就労の両立支援の現状と課題を検証し、将来、産業保健師を目指す学生に対する教育プログラムを作成することである。また、患者と産業保健スタッフのための婦人科がん患者就労支援システム(事業モデル)を確立し、情報支援ツールとして婦人科がん治療と就労の両立支援に関するスマートフォンアプリを開発し、女性労働者の職場復帰支援への効果を評価することである。 初年度は①企業における女性労働者の婦人科がん治療と就労の両立支援の実態調査②スマートフォンを活用した婦人科がん治療と就労の両立支援に関するアプリの開発であった。2年目の計画は企業における婦人科がん治療と就労の両立支援の状況を整理し、学会発表・論文作成の後に、学生に対する教育プログラムの構築を行い、婦人科がん治療と就労の両立支援プログラムとスマートフォンアプリを企業に導入する予定であった。 (1)新型コロナウイルス感染が落ち着くまでアンケート調査を見合わせていたため、1年遅れで研究は進行している。産業医科大学倫理委員会の承認の後、日本産業衛生学会産業看護部会に協力をいただき、会員に調査用紙を2021年10月下旬に郵送し、年末までに調査用紙を回収した(約500部)。 (2)スマートフォンアプリの開発にはHTML5ハイブリッドアプリ開発環境(iPhone用アプリ開発システムとAndroidスマートフォン用アプリ開発システム)をクラウド上で利用可能にしたMonaca(アシアル社)を用いて素案を作成中である。 (3)また、婦人科悪性腫瘍患者の両立支援についての国内外のエビデンスの集積を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症蔓延が落ち着くまでアンケート調査を見合わせていたため、1年遅れで研究は進行している。今後調査項目の集計・解析を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
①調査項目の集計・解析を行い、来年度に学会発表を予定している(日本産科婦人科学会・日本産業衛生学会など)。 ②学生に対する教育プログラムの構築を行う。また、婦人科がん治療と就労の両立支援プログラムのアプリを作成する。 ③マスコミを通して開発したスマートフォンアプリを公開していく。 ④引き続き、婦人科悪性腫瘍患者の両立支援についての国内外のエビデンスの集積を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
①人件費・謝金が不要であった。 ②物品費が予定よりも低値であった。 ③コロナ禍のため現地での学会に出席しなかった(旅費が不要)。 (使用計画)①物品費の一部に計上する予定である。
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備考 |
2021年5月28日 コロナ禍における「がん対策」 働く世代の女性に多い“子宮頸がん” 毎日新聞 北九州版 朝刊
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