研究課題/領域番号 |
20K10903
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
端山 淳子 東海大学, 医学部, 准教授 (70713759)
|
研究分担者 |
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 食物アレルギー / Shared decision making / 意思決定 / 意思決定支援 / 親子 |
研究実績の概要 |
本研究は、食物アレルギーの児を持つ親が治療法を選択する際の意思決定を支援するためのガイドを開発、それを親が利用することで、親およびその子どもの意思決定にどのような影響を与えたかを検討する。また同時にガイドの内容適切性や有用性の検討を行う。 本研究は、第1段階として、食物アレルギー児を持ち経口免疫療法を選択したことのある親およびその診療に関わる医療者に対し、意思決定に関するニーズ調査を行った。さらに、欧米やわが国の食物アレルギーや経口免疫療法に関するガイドラインや先行研究の検討、経口免疫療法のQOLに関するシステマティックレビュー等をもとに、意思決定ガイド「いっしょに考えよう食物アレルギーの治療法‐治療法を検討されている皆様へ‐」を開発した。 第2段階として、食物アレルギーの治療法選択の経験のある親を対象に、本意思決定ガイドの内容適切性評価を行った。本研究の結果、意思決定ガイドの親の受け入れは概ね良好であったが、一部難しい表現のある個所などについて、食物アレルギーの診療を行っている小児科医、意思決定の研究者らで構成される、意思決定ガイドの開発グループ内で議論を重ね、改良を行った。 現在、以上の経過を得て開発した意思決定ガイドの介入研究として、実際に食物アレルギー児を持ち治療法を選択する段階にある親および食物アレルギー児を対象に、介入前後の質問紙および介入後のインタビュー調査を実施中であり、混合研究法にて分析を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、実施期間中COVID-19感染症拡大の影響により対象者の確保や対象者との接触が行えない期間があり、研究の一時中断があった。そのため計画の1年遅れで進行している。
|
今後の研究の推進方策 |
上記の事由により、本研究は1年間の延長申請を行った。現在、最終計画の実施中であり、申請後の期間中には研究を完了する見込みである。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本研究は、COVID-19感染症拡大の影響により、およそ1年遅れで研究が進行している。現在、最終計画である介入研究の分析・論文執筆を進めており、助成金は分析ソフトの購入や、英文校正・論文投稿費用、学会発表に使用する計画である。
|