研究課題/領域番号 |
20K10907
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
徳武 千足 信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (00464090)
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研究分担者 |
芳賀 亜紀子 信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (10436892)
中込 さと子 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (10254484)
鮫島 敦子 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (50759363)
豊岡 望穗子 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (90865643)
金井 誠 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60214425)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 乳児窒息予防 / 産育習俗 / 添い寝 / 添え乳 |
研究実績の概要 |
令和2年度は、母子の添い寝及び添え乳のインシデント経験の前後に起きている母子の具体的状況を明らかにし、乳児窒息予防の注意喚起を促すために必要な情報を検討することとしていた。そのために、乳幼児の子育てをしている母親(添い寝や添え乳を日常的に行う母親の集団)へ研究課題についての説明を行い同意を得たのちにフォーカスグループインタビューを行い、添い寝・添え乳でのインシデント経験や日常的に行っている乳児窒息予防対策について意見を集約する予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、研究フィールドが確定していない状況である。 そこで令和2年度は、前年度までに行っていた研究課題である1か月児を育てる母親の実態調査から、添い寝・添え乳でのインシデント経験や日常的に行っている乳児窒息予防対策について分析を進めた。1か月児を育てる母親は、添い寝も添え乳もしない人は約4割、添い寝のみ行う人は37.5%、添い寝も添え乳も行う人は22%であった。乳児窒息に関連してインシデント経験がある人は、全体の10%で、そのうちの26%が添い寝や添え乳中に起こっていた。具体的に窒息予防を行っている人は、添い寝を行う人は、添い寝をしたまま寝込まない42%、自分と児との距離に注意する88%、他の家族と児の距離に注意する42%であった。しかし、添い寝の方法を専門職から教わったという人は25%程度にとどまり、半数以上が誰からも教わっていなかった。また、添え乳については、添え乳をしたまま寝込まない75%、自分と児との距離に注意する85%であった。添え乳の方法を専門職から教わった人は約4割、3割以上が誰からも教わっていなかった。これらを参考にして、フォーカスグループインタビューを行うための準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
フォーカスグループインタビューを行い、添い寝・添え乳でのインシデント経験や日常的に行っている乳児窒息予防対策について意見を集約する予定であるが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大もあり、研究フィールドが定まっていないため、遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
フォーカスグループインタビューの研究フィールドを早急に決定し、倫理審査承認後にデータ収集・分析を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していたフォーカスグループインタビュー調査が遅れていることにより、次年度使用額が生じた。 次年度使用額は、令和3年度請求額と合わせてデータ収集に係る旅費、消耗品費、通信費等として使用する予定である。
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