研究課題/領域番号 |
20K10916
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
賀数 いづみ 沖縄県立看護大学, 看護学部, 教授 (50316220)
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研究分担者 |
前田 和子 常磐大学, 看護学部, 教授 (90190298)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 10代母親 / 支援必要度 / 尺度 / 若年母親 |
研究実績の概要 |
本研究の目的はどんな小さな医療機関でも、担当者が経験の浅い看護職者であってもハイリスク10代母親を見逃さず、その看護支援ニーズを把握できるようにするために平成27年~平成29年度の先行研究で開発した「10代母親の看護支援必要度測定尺度(第一次案)」を再検討し、妥当性及び実用性がより高い尺度を完成させることである。 1年目は「10代母親の看護支援必要度尺度(第一次案)」を用いて得た結果を、最新の文献検討と専門家会議を通して検討し、「10代母親の支援必要度測定尺度(第二次案)」を作成することであった。現段階は、第一次案を見直すために、最近5年間の既存文献を収集し、分担研究者とともに文献検討の最中である。予定していた専門家会議のレビュー時間を十分確保できなかったため、第二次案の作成にはまだ至っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度はCOVID-19の影響によって、急遽、教育方法の変更を余儀なくされ、従来の教育方法(対面授業、臨地実習など)から新しい教育方法(遠隔授業、学内実習など)へと変更せざるを得なかった。そのため、初めて実施する遠隔授業・学内実習の準備、調整会議、外部機関との連絡調整、学生対応、感染対策、地域のCOVID-19 医療への応援等も含め、本務である看護教育とCOVID-19対応に専念せざるを得なくなり、予定していた研究時間の確保が困難であった。これは研究分担者も同様の状況であった。また、1年目の研究計画は、専門家会議開催を予定していたが、専門家は医師や助産師など医療従事者であり、同様に本務でCOVID-19の対応に追われており、協力予定者の方々の時間確保も困難であった。よって、研究者ができる範囲にとどまっている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の影響は現在も厳しい状況が続いており、離島への往来自粛、県外への渡航制限等が継続しているが、夏以降は予防接種の効果により状況の好転が期待されるので、安全策として遠隔会議の提案の準備など、環境整備を進めることで「10代母親への支援必要度尺度の第二案」を完成させていきたい。現状では研究協力者を得ることが厳しい状況であるが、研究の必要性への理解が得られるよう、現実的な改善策を複数用意し、研究を推進していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響で離島や県外への渡航ができなかったこと、医師や助産師による専門家会議の開催を予定していたが、COVID-19 の影響で開催が困難であったため、計画通りの支出ができなかった。次年度はCOVID-19の影響が、ワクチン接種によって現状より好転することを期待し、研究協力者を得る必要性の理解を得る活動や前年度開催できなかった専門家会議の開催を遠隔会議の環境整備を含めて、複数の方法を準備し現実的な方法で研究を進める。
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