| 研究課題/領域番号 |
20K10923
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| 研究機関 | 帝京大学 |
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研究代表者 |
三木 祐子 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (20504715)
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| 研究分担者 |
南川 雅子 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (10255961)
伊藤 文子 帝京大学, 医療技術学部, 講師 (30738018)
宮崎 誠 帝京大学, 理工学部, 助教 (60613065)
鈴木 良香 帝京大学, 医療技術学部, 助手 (70746974) [辞退]
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | 小学校がん教育 / テーラーメイド型教材開発 / 動画教材 |
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| 研究実績の概要 |
（最終年度の研究成果）
これまで、教材の形成的評価の観点から対象者を段階的に設定し、本研究において開発したがん教育教材（3種類の動画教材）の試用・評価を実施した。最終年度では、第3段階として、小学生各自が1台のパソコンとイヤホンを使用し、3種類の教材から視聴したいものを自身で選択できるよう、実際の学校集団におけるがん教育の授業場面を想定し設定した。教材の選択方法は、小学生は画面提示された教材の順番（一番上）を基準にする傾向にあり、一方、小学校教諭は、児童の家族背景（親ががん当事者である等）や自身の状況（がん当事者家族の有無、がんの家系の有無、自身の健康状態等）に関連していた。当初小学生の教材選択は、自身の家族背景（親ががん当事者等）や思い等に反映すると考えていたが、特に低学年は発達段階の特徴から、動画教材のテーマを見て内容を推測するのは難しく、掲載順に選択する傾向は自然であると思われた。また親ががん当事者である場合には教材の選択内容も異なることも予想さされる。クイズの正答率は、「がん細胞と免疫反応」「がんの治療方法」「誤った考え」の項目全てにおいて、動画視聴後に上昇し、特に「がん細胞と免疫反応」は約20%の上昇と顕著であった。また教材利用者が時間や場所を問わず視聴できるために既存のホームページ（コアラカフェ）のグローバルメニューに「がん教育（動画教材）」を加え公開した。
（研究期間全体の研究成果）
本研究を通じ、開発した教材が小学生、保護者、および小学校教諭へのがんに対する知識量の増加、健康な日常生活を過ごすための行動変容に繋がったと考える。今回、小学校がん教育の課題解決を目的に教材開発したが、動画教材の発信と利用者に制限がないことから、がん教育教材を通じて、人々の健康維持・増進にも寄与できる媒体になり得る。今後、本教材の周知に努め、がん教育の社会ニーズに寄与したいと考える。
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| 備考 |
・コアラカフェ：既存のコアラカフェのホームページのグローバルメニューにコンテンツ「がん教育（動画教材）を追加、公開した。
・活動レポート：所属大学のSDGsへの取り組みの紹介として、活動レポート「社会を看護（みまも）る」の中に本研究の一部「小学生とがん教育」が取り上げられた。
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