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2022 年度 実施状況報告書

重症心身障害児のリロケーションを支援する在宅レスパイトプログラムの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K10927
研究機関天理医療大学

研究代表者

徳島 佐由美  天理医療大学, 医療学部, 准教授 (10784689)

研究分担者 藤田 優一  武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (20511075) [辞退]
白坂 真紀  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40378443)
植木 慎悟  九州大学, 医学研究院, 准教授 (10779218) [辞退]
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード重症心身障がい児 / 在宅レスパイトケア / 訪問看護師
研究実績の概要

2022年度は、前年度の訪問看護師13名のインタビュー調査結果に基づき、訪問看護師による重症児の在宅レスパイトケアの教育プラン作成に向けて、デルファイ法を用いて項目を精選することを目的に調査を実施した。
前年度のインタビュー調査では、34サブカテゴリーを含む6カテゴリーを得ることができた。具体的な研究進行は以下の通りである。
①上記の結果から重症児の在宅レスパイトケアを実施している近畿と九州地域の施設管理者ならびに訪問看護師4名にプレテストを実施し、74項目の質問紙を作成した。重症児の在宅レスパイトケアにおける看護技術と工夫の項目としてどの程度重要と考えるかに対し、「5.非常にそう考える」~「1.全く考えない」の5段階で回答し修正案などを自由記述で求める質問紙に改訂した。その上で、「5.非常にそう考える」と「4.そう考える」の回答が80%以上である項目を訪問看護師による重症児の在宅レスパイトケアの教育プランの項目として適切であると判断した。
②第2段階として全国の重症児の在宅レスパイトケアに従事する訪問看護師へ「訪問看護師による重症児の在宅レスパイトケアにおける必要な看護技術と工夫」についてコンセンサスの得られる意見集約のため、デルファイ調査を郵送法にて2回実施した。
1回目調査結果は、58名より回答があった。同意率80%以上あった35項目で2回目の質問紙を作成した。2回目の調査は、1回目調査に回答があった58名のうち再度の郵送が可能であった56名を対象に、1回目のフィードバックと修正した35項目の同意を求め、42名からの回答を得た。その結果、34項目に厳選することができた。「重症児を預かる前に時間をかけて慎重に準備する」12項目、「在宅レスパイトケアチームの創出と現場での対応」5項目、「重症児の日常に溶け込み継続」9項目、「養育者との信頼関係を構築」8項目で構成された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2020年度までは、COVID19の影響を受けて計画通りに進まなかったものの、2021年度からは計画以上に進めることができている。全国の訪問看護ステーションを対象としたアンケート調査は終了し、重症児の在宅レスパイトケア技術に関する項目は抽出することができた。訪問看護師への教育プラン作成の方向性も定まった。

今後の研究の推進方策

今後の課題は、訪問看護師からコンセンサスを得たこれら看護技術項目の信頼性・妥当性を検証し、教育指標として活用可能か検討していくことである。

次年度使用額が生じた理由

2021年度まで計画が進行しなかった部分の支出が、1年分遅れているため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Necessary Nursing Skills and Techniques In Home Respite Care for Children With Sever Motor And Disability By Home- Health Care Nurses : A Delphi Method Study2023

    • 著者名/発表者名
      Tokushima,S, Shirasaka,M
    • 学会等名
      16th International Family Nursing Conference
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25   更新日: 2024-12-25  

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