研究課題/領域番号 |
20K10943
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
井上 みゆき 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (80347351)
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研究分担者 |
熊谷 健 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60316114)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 発達 / 極低出生体重児 / 早産児 / 家庭環境 / 親の学歴 / 育児 |
研究実績の概要 |
海外文献から早産児とその親のための早期介入プログラムの内容、評価、効果について検討を行った。その結果、介入は、心理社会的支援、親の教育、母子相互作用、乳児を対象とした治療的発達介入と分類される多様で複数の要素を採用していた。介入者は母親が多かったが、父親、看護師、乳幼児の発達専門家、大学院生、作業療法士などさまざまであった。介入時期はNICU入院中から退院後まで継続されていた。介入回数、方法は研究目的により異なっていた。発達の評価は、乳幼児期ではベイリー乳幼児発達検査が最も多く用いられていた。母親の感情的安定性、母子相互作用、母性態度など複数の尺度を用いていた。早産児への早期発達介入が乳児期および就学前の年齢での認知および運動発達に有意な影響を与えることを示していた。 NICUに入院した出生体重1500g未満の子どもの修正18ヶ月と修正3歳時の発達と家庭環境(母親の年齢、育児ストレス、子どもの人数、家族の凝集性、子どもへの応答性、年収、両親の学歴、両親の喫煙の有無)との関連を明らかにした。その結果、18ヶ月児は18名で、在胎週数平均29.4週、出生体重平均1189.4g、DQK平均93.3であった。DQKとの関連は、お互いの友人を大切にし合っている、イライラしている時どうしたのと聞いてみる、子どもがやってと言うような時だけ手を貸す、母親の喫煙であった。3歳時は16名で、在胎週数平均29.8週、出生体重平均1129.1g、DQK平均は93.8であった。DQKとの関連は、イライラしている時どうしたのと聞いてみる、子どもの行きたいところを取り入れる、育児ストレス、父親の喫煙であった。子どもの発達には、意見を聴き主体性を尊重した関わりが必要と考えられた。また親の喫煙は発達に負の影響があることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID19の影響により、病院での感染を恐れ発達検査を受診する対象者が少なかった。
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今後の研究の推進方策 |
感染法上COVID19が5類に引き下げられたため、発達検査を受診する対象者が増えると期待している。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染症が落ち着き、海外渡航可能となったため、研究成果発表のために国際会議の出席を予定している。
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