研究課題/領域番号 |
20K10954
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研究機関 | 第一薬科大学 |
研究代表者 |
平田 伸子 第一薬科大学, 看護学部, 教授 (60304846)
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研究分担者 |
川口 弥恵子 第一薬科大学, 看護学部, 講師 (50633004)
吉武 毅人 第一薬科大学, 薬学部, 教授 (30369095)
西地 令子 第一薬科大学, 看護学部, 教授 (30413636)
園田 和子 第一薬科大学, 看護学部, 准教授 (10583479)
小川 有希子 第一薬科大学, 看護学部, 助教 (00642703)
西田 和子 第一薬科大学, 看護学部, 教授 (20162571)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 妊娠検査薬 / 薬剤師 / 予期しない妊娠 / オンライン調査 / 社会的ハイリスク妊婦 |
研究実績の概要 |
特定に妊婦等社会的ハイリスクの家庭訪問担当者として押さえておくべき子ども虐待に関する知識・技能をデルファイ法による調査で明らかにする計画の年であった。家庭訪問担当の看護職等への調査については、コロナ禍ということから自粛すべきとの判断をし本方法による調査を断念し、関連の調査をオンラインにて実施した。 社会的ハイリスクの一つとして予期しない妊娠が子ども虐待に関連して深刻な状況を来している。このことに鑑み、薬局での妊娠検査薬販売の実態を調査することとした。妊娠検査薬販売に伴い、薬剤師の特定妊婦に関する認識、子ども虐待に関する制度、気づき、役割意識、関係職種連携の必要性についても併せて調べた。本調査には、福岡市薬剤師会の協力ならびに薬学部教授の仲介も得られ、福岡市薬剤師会会員薬剤師123名から回答を得ることができた。業種は調剤薬局勤務者が95.1%であった。妊娠検査薬の販売は25.2%、実際検査薬についての相談を受けたものが15.4が関連する情報や連携の必要性を感じていた。連携が必要と考える職種としては、医師、助産師が上位を占めた。妊娠や子ども虐待関連の最近の新制度等についての認知度が極めて低いことが明らかになった。しかし、薬剤師の子ども虐待防止における協力の意向は82.1%あり、特に職歴10年未満の者が優位に高い結果が得られた。これらのことから、特定妊婦等社会的地域住民に近い位置にある薬剤師の今後の業務展開に重要な示唆を与える結果と考えている。各種集計を終えて、論文作成中である。雑誌投稿、学会発表等公表に向けた取り組みを検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍における保健所や視聴健康センターへの訪問を全て控えらため、主たる目的である保健所や視聴健康センターにおける家庭訪問実施者への聞き取り調査が実施できなかった。直接の調査どころか紙媒体での調査もはばかられる昨今の状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
保健所や市町保健センタースタッフを念頭に置いた継続延長することを踏まえ、若干の軌道修正を加えて、協力の得られる対象者を多方向から選定をする必要がある。 今回実施した関連事項の調査からあらたな課題が発見されたことを活かし、若干の方向変更も視野に入れて調査を深めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍における出張自粛ならびに保健所・市町健康センターのコロナに伴う繁忙状況を勘案して、研修等の往来も極端に控えたことによる。今後も、コロナにおける自粛要請が継続することを念頭におき若干の計画軌道修正による情報収集をする必要がある。調査対象からの協力は機縁法により集めることとしつつも、オンラインを使った調査に切り替えていく予定である。
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