研究課題/領域番号 |
20K10964
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
管原 清子 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (80624923)
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研究分担者 |
操 華子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (40209739)
渡邉 順子 静岡県立大学, 看護学部, 特任教授 (00175134)
佐々木 隆志 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (50178654)
永谷 幸子 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (90452200)
山口 みのり 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (00369480)
加藤 京里 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (70385467)
倉本 直樹 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (00781816)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 薬剤耐性菌 / 高齢者介護施設 / 接触感染予防策 / 施設内感染 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は高齢者介護施設における感染管理体制の実態を明らかにし、高齢者介護施設の全職員が活用できる、薬剤耐性菌伝搬予防のための教育プログラムを開発することである。研究計画では2020年度から2023年度の実施であったが、新型コロナ感染症蔓延の影響で、高齢者介護施設での調査が難しい状況が続いていた。昨年度に引き続き、高齢者介護施設のケアマネージャー、訪問看護ステーションの看護師および理学療法士、訪問入浴施設の介護員に対して感染対策に関する聞き取り調査を実施した。薬剤耐性菌伝搬予防のために特化した感染対策は実施されていないが、新型コロナ感染症の蔓延以前に比べて、施設全体の感染対策は徹底されており、新型コロナ感染が落ち着いてきた現在においても、感染対策は新型コロナ感染症蔓延時とほぼ同等に実施されていることが確認できた。薬剤耐性菌伝搬予防に関する意識は薄い状況であったが、基本的な感染対策は施設全体で徹底されていることが確認できた。今後も現在の感染対策が実施されていくような啓蒙活動や教育が必要であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の目的は、高齢者を薬剤耐性菌伝搬から守るための教育プログラムの開発である。しかし、新型コロナ感染症の蔓延により、高齢者介護施設も含めて世界的に感染症対策は一変し、高齢者介護施設における感染症対策も、研究開始前の想定よりも徹底されてきていることが確認できた。そのため、薬剤耐性菌伝搬予防に関する調査に焦点が絞りにくい状況が発生した。また、感染予防の観点から高齢者介護施設への調査のための立ち入りが制限されていたため、研究の進捗が遅れることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
高齢者介護施設での感染症対策の実態調査の実施に向けた準備を行うとともに、現在感染症対策に関するインタビューを、複数の医療、介護従事者に行っているため、その結果をまとめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症の感染蔓延により、高齢者介護施設で実態調査や、高齢者介護施設の職員へのインタビューが遅延した。そのため調査に関わる費用が次年度使用予定となった。
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