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2022 年度 実施状況報告書

障害文化と健常文化を超えて共創する支援のパターンランゲージ

研究課題

研究課題/領域番号 20K10967
研究機関高知県立大学

研究代表者

畦地 博子  高知県立大学, 看護学部, 教授 (80264985)

研究分担者 池添 志乃  高知県立大学, 看護学部, 教授 (20347652)
小原 弘子  高知県立大学, 看護学部, 講師 (20584337)
田井 雅子  高知県立大学, 看護学部, 教授 (50381413)
李 賢珠  高知県立大学, 未登録, その他 (70794402)
中野 綾美  高知県立大学, 看護学部, 教授 (90172361)
川本 美香  高知県立大学, 看護学部, 講師 (10633703)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード障害文化 / 共創 / パターンランゲージ
研究実績の概要

本研究の目的は、障害者の多様性を認め、障害文化と健常文化を越えて共創する支援のあり方を探究することであり、多様性・文化の差異に配慮した優れた障害者支援(good practice)の実践知に内在しているパターンを明らかにし、説明力あるランゲージを提案することである。本年度もCOVID-19の影響でインタビューが実施できず、文献を中心に「障害文化」の概念の検討を行った。「障害文化」に関しては、「障害文化」「健常者文化」と呼べるものが存在するのかという問いに始まり、存在すると仮定したときも、概念自体が不明確であることが指摘されている(松岡,2018;手賀,2014;臼井,2001;倉本,1997)。特に、「障害文化」を、障害別に定義すべきか、それとも障害の多様性を超えて存在する共通項として定義すべきかという問い(松岡,2018)は、本研究において重要な問いであると考えられた。文献検討を通して、本研究では、多様な障害を対象としているが、そこにある共通項に注目し定義するとする手賀ら(2014)の立場を取り入れ進めることとし、「障害のある者の集団において、その集団の中で暗黙に習慣化した規則のうち、他の集団と異なったものの集積(臼井、2001)」と定義し、社会的文脈の中で顕在化した健常者文化との差異に注目することとした。松岡(2018)が指摘するように「障害文化」は、当事者からの文化の発信によって顕在化し、健常者文化に影響を及ぼすものと考え、手賀(2014)が述べるように、「障害文化」を探求することの意義を、価値の転換、共生社会の構築、社会福祉への適用にあると捉えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度倫理審査への申請を行い承認を得て、3施設より研究協力への承諾、2名の研究協力への同意をえたものの、COVID-19の影響によりインタビューの実施ができなかった。

今後の研究の推進方策

現在承認が得られている3施設で20名程度のインタビューが実施できる予定である。9月までにインタビューを手分けして実施する。さらに、施設を追加し、30名程度のインタビューを行う予定。インタビューを行いながら、分析をすすめる。

次年度使用額が生じた理由

昨年度実施できなかったインタビューを本年度実施するため。

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公開日: 2023-12-25  

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