研究課題/領域番号 |
20K10972
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
坂本 美佐子 東邦大学, 看護学部, 助教 (80807280)
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研究分担者 |
岸 恵美子 東邦大学, 看護学部, 教授 (80310217)
望月 由紀子 東邦大学, 看護学部, 准教授 (70440253)
渡辺 昌子 東邦大学, 看護学部, 助教 (90405613)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 閉じこもり高齢者 / 地域包括支援センター専門職 / 支援困難 / 良好事例 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、地域包括支援センターの専門職(保健師等・社会福祉士・主任介護支援専門員)による、支援困難な閉じこもり高齢者への効果的な支援のためのアセスメントツールを開発することである。第一段階として、閉じこもり高齢者への効果的な支援の文献検討と良好事例の抽出、地域包括支援センター専門職へのインタビューを実施する。第二段階として、インタビュー調査の分析と、アセスメントツールの項目案を作成し、質問紙調査を実施する。第三段階として、質問紙調査の分析を進めて、支援困難な閉じこもり高齢者へのアセスメントツールの項目の信頼性・妥当性を検討し、アセスメントツールを開発することを計画立てている。 令和二年度の計画として、閉じこもり高齢者への効果的な支援の文献検討及び良好事例の先行研究について多方面より文献検索を行った。支援困難な事例の背景には、本人の性格や健康問題、家族関係の問題など、複数の背景や要因が関連していることがこれまでに多く報告されていた。また、予備調査では、COVID-19の流行による閉じこもり高齢者の増加と、これらに起因する要因が生じていることから、インタビュー項目の再考を行っている。現在は、支援困難な閉じこもり高齢者への良好事例からアセスメントツール項目の抽出に向けて研究計画書を作成し、学内での倫理審査委員会への提出準備段階である。対象は、勤務年数が5年以上の地域包括支援センターの専門職(保健師等・社会福祉士・主任介護支援専門員)10名とし、インタビューガイドに基づく半構造化インタビューを行いデータを収集する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
やや遅れている理由として、文献検索への時間を多く費やしたことがあげられる。また、COVID-19の影響により、学内でのオンライン授業が導入されたため、業務との調整が困難であったことも理由としてあげられる。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度の計画として、地域包括支援センターの専門職(保健師等・社会福祉士・主任介護支援専門員)10名を対象に、半構造化インタビューを実施し、データ収集を行う。得られたデータを質的に分析して、閉じこもり高齢者の支援に必要なアセスメント項目等を抽出し、アセスメントツールの項目案を作成する。項目案の精選を研究分担者等と行い、質問紙調査の準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由として、文献の分析に時間を要したこと、また学内での業務との調整が困難であったことにより、研究計画の遅れが生じたことがあげられる。 今後は、地域包括支援センターの専門職を対象にデータ収集を行っていくため、研究協力者への謝金等、データ分析に向けて人件費に研究費を使用する。データ収集と、新たな知見等学会への参加を行う為の国内旅費に研究費を要する。その他、設備備品等としてパソコン等の備品費を要する。また、文献複写及び書籍に関する費用を要する。
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