| 研究課題/領域番号 |
20K10977
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| 研究機関 | 関西福祉科学大学 |
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研究代表者 |
森 耕平 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 講師 (30712202)
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| 研究分担者 |
村田 伸 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (00389503)
野村 卓生 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 教授 (30423479)
堀江 淳 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (60461597)
中野 英樹 京都橘大学, 健康科学部, 准教授 (60605559)
岩瀬 弘明 神戸国際大学, リハビリテーション学部, 准教授 (40633350)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | サルコペニア / 歩行分析 / 高齢者 / ダイナぺニア |
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| 研究実績の概要 |
サルコペニアは高齢者が要介護状態へ陥る主要なリスク要因であり、発症前の徴候を早期に捉え、サルコペニアへの進行を予防する介入戦略を構築することが重要である。
サルコペニアは加齢に伴う筋肉量の減少と筋力（握力）もしくは身体機能（歩行速度）の低下で定義される。歩行速度の低下はサルコペニア進行の重要な徴候であるが、歩行速度を規定するその他の歩行パラメータ（歩幅・歩隔・歩行率・両脚支持時間など）がサルコペニアの進行に伴いどのように変化し、歩行速度の低下へ至るのかは明らかではない。
本研究は、歩行分析装置を用いて高齢者の詳細な歩行パラメータを横断的・縦断的に分析することにより、サルコペニア発症へ至る歩行特性を明らかにし、サルコペニア発症リスクを早期に予測する歩行機能評価ツールの開発を目的とする。
研究1年目である今年度は、2017年度から2019年度までに調査に参加した地域在住高齢者405名（男性83名、女性322名）のデータベースを作成した。本調査では、サルコペニア指標（筋量、握力、歩行速度）、通常歩行および最速歩行における歩行パラメータ（歩行率、歩幅、歩隔、足角、歩行角、立脚時間、遊脚時間、両脚支持時間）に加え、身体機能（大腿四頭筋筋力、片脚立位時間、Timed Up & Go test、長座体前屈距離）、認知機能（Mini-Mental State Examination、Trail making test）などの多岐にわたる調査を実施している。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度に実施を予定していた高齢者約300名を対象とした調査は、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により中止となった。そのため、2017年度から2019年度に調査に参加した地域在住高齢者405名の測定データを横断調査の対象とした。対象者をAsian Working Group for Sarcopenia 2019に基づき、骨格筋特性別にノーマル（筋量正常・筋機能正常）、プレサルコペニア（筋量低下・筋機能正常）、ダイナペニア（筋量正常・筋機能低下）、サルコペニア（筋量低下・筋機能低下）の4群に分類し、高齢者の骨格筋特性と歩行パラメータ、身体機能、認知機能との関連について解析を進めている。
筋量の低下および筋機能の低下が高齢者の歩行パラメータに及ぼす影響の相違が明らかとなれば、歩行パラメータ分析から対象者の骨格筋特性を捉えるための基礎資料を提供することができる。
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| 今後の研究の推進方策 |
2021年度は当初の計画通り地域在住高齢者を対象とした調査を実施する方向で対象自治体と協議を進めており、次年度は下記の研究実施を予定している。
①高齢者の骨格筋特性と歩行パラメータ、身体機能、認知機能との関連に関する検討の継続
②サルコペニア進行の有無別の歩行パラメータ特性の検討
2017年度から2021年度の調査に参加した地域在住高齢者のうち、2年以上の追跡調査が可能であったものを対象とする。追跡期間中のサルコペニアへの進行の有無により2群に分類し、ベースラインの歩行パラメータの比較および経時的な歩行パラメータの変化について縦断的検討を行う。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
今年度実施を予定していた調査が新型コロナウイルスの感染拡大の影響により中止となったため、調査で使用する備品の購入費を次年度へ繰り越すこととなった。また、研究の進捗に遅れが生じたため、学会参加に伴う旅費やその他の支出が予定より少なくなり次年度使用額が生じた。
次年度への繰越額と次年度予算を合わせて、調査で使用する備品購入やデータ解析、学会発表、論文化などのための経費として使用する予定である。
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