研究課題/領域番号 |
20K10996
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
日比野 直子 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30340227)
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研究分担者 |
中北 裕子 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (00515835)
久保 恭子 (木村恭子) 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (10320798)
野呂 千鶴子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (20453079)
滝沢 隆 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 助教 (60787878)
及川 裕子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (90289934)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 想定外 / 災害教育プログラム |
研究実績の概要 |
2020年度に予定していたインタビュー調査については、国内のCOVID-19の蔓延のため実施することができなかった。本科研の調査対象地域である東日本大震災被災地(岩手県・宮城県)では、調査予定時は感染者が少なく、県外者が調査に介入することが困難な状況であった。2021年4月現在、全国的なCOVID-19 の蔓延がおさまりきらない状況であり他県に出向いての調査に行くことが全国的に困難となり対面でのインタビュー調査は困難になった。 次年度からの研究計画を再考し、実施できる調査方法について検討することにした。本年度のコロナ禍の状況であっても実施できたことは、本科研の「防災・減災に必要な想定外を想定する力を育てる災害教育プログラムの開発」を構築する基礎的研究の一部である報告ができたことである。2019年度に三重県立看護大学学長特別研究費を受け実施した三重県東紀州地域の調査報告を三重県立看護大学紀要に投稿中(2021年度中には掲載予定)である。この報告は、2011年に紀伊半島大水害を経験した地域の保健師が、この災害をどのように捉え、保健活動を実施したのかについてまとめており、南海トラフ巨大地震が予測されている地域での災害準備期の状況把握につながる基礎的資料となる報告である。 また、当該地域で収集したデータの一部については2020年度の日本公衆衛生学会学術集会で2演題を公表し、2021年の日本災害看護学会で1演題を公表、国際看護学会(ICN アブダビ大会)に演題をエントリー中である。(2021.5月に採択結果の通知予定) これらの学会発表と紀要への論文成果をもとに、文献、書籍を収集し検討を深めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の蔓延のため、県境を越えた対面でのインタビュー調査の実施が困難であったが、できることとして文献や書籍の収集を行い検討した。また、本科研につながる基礎的な資料となる2019年にまでに実施した調査をまとめ学会発表と論文の報告をしている。
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今後の研究の推進方策 |
今後、県境を越えて調査が実施できないことも考慮する必要がある。研究代表者と研究分担者の一人が勤務する地域での調査の具体的方法を検討しているところである。県境の往来が不可能な状況が続く場合には、東日本大震災被災地エリアに近い勤務先の研究分担者に可能な範囲で調査を依頼する方法で検討する。実際の調査が難しいため、先行研究による文献の検討、書籍からの情報を収集し、研究分担者とオンライン等を活用し分析する。 分析した内容の確認は、調査対象エリアの研究協力者に電話やオンライン等で協力を得るものとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該助成金が生じた状況としては、Covid19の蔓延のため調査が実施できなかったため、研究代表者と研究分担者全員の旅費等が発生しなかった。
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