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2020 年度 実施状況報告書

一人暮しの高齢進行がん患者が外来がん化学療法をうけがんと共に暮らすということ

研究課題

研究課題/領域番号 20K11012
研究機関秋田大学

研究代表者

杉山 令子  秋田大学, 医学系研究科, 助教 (80312718)

研究分担者 中村 順子  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (30469423)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードがん患者 / 高齢者 / 一人暮らし / 外来がん化学療法 / 暮らし
研究実績の概要

高齢化の一途を辿る日本では、「一人暮らしの高齢進行がん患者が、外来がん化学療法を受けながら暮らす」ことが増えると予想されている。高齢の進行がん患者の治療においては、若年者以上に治療影響の個人差が大きく、個人の身体・精神状態、生活の様子、治療による利益と不利益を十分に考慮し、治療内容をオーダーメイドされるため、その意思決定や療養生活では、暮らしを支える看護師が患者に寄添い支援することが重要である。一人暮らしの高齢者は、独立を大切にしており、がん患者にとっても独立は重要なニーズであり、利点を損なうことなく、独立した状態を維持するためのサポートが必要である。本対象者の療養生活のQOLは、いわば在宅で終末期を過ごす患者のQOL(Quality of Death)であり、彼らの暮らしを十分に知り、必要な援助をバランスよく提供してがんと共に暮らせる生活支援を行うことが重要である。しかし、これまでに彼らの「がんと共にある暮らし」を視点に明らかにした研究はまだみられない。
本研究は、今後増加が予想される一人暮らしの高齢進行がん患者が、外来がん化学療法を受けながらがんと共に暮らす様相を、面接調査による彼らの語りから明らかにするものである。そして、対象者が自分らしくがんと共生できるための「適切な治療」が行える意思決定支援や、彼らの強みを生かした必要な支援を行うための、看護の方策を探り提案したいと考える。
本年度は、面接調査の研究参加者を得るべく、協力施設との交渉を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍にあり、参加者を紹介していただく施設や団体との交渉が難しい状況となっている。交渉が進んでいた施設からも、感染予防の観点より研究協力に難色を示される例もあり、また、了解を得ている施設においても、対象者の確保が難しく、データ収集に遅れを生じている。

今後の研究の推進方策

今後ともCOVID-19の状況や感染予防対策を考慮し、協力施設と相談しながら、必要に応じ、感染予防策を追加するなどして、参加者確保が進むよう、努力を続ける。また、協力施設や団体を増やすように、交渉を続ける。面接調査がどうしても困難な場合は、遠隔でインタビューすることも検討する。

次年度使用額が生じた理由

本年度は、コロナ禍にありデータ収集が予定より遅れていることに伴い、経費を必要としなかった。データ収集とデータ分析などの当初の実施計画は、次年度以降に繰り越されるため、次年度に繰り越した研究費は、交通費、謝品や学会発表などに使用する計画とする。

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公開日: 2021-12-27  

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