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2020 年度 実施状況報告書

発達障害児の親に対する地域との繋がりづくりを意図した防災プログラム評価指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K11022
研究機関千葉県立保健医療大学

研究代表者

細谷 紀子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (60334182)

研究分担者 佐藤 紀子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (80283555)
雨宮 有子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (30279624)
杉本 健太郎  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (80724939)
泰羅 万純  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (00848658)
石丸 美奈  千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70326114)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード防災 / 発達障害児 / 地域との繋がり / レジリエンス / 家族
研究実績の概要

本研究は、先行研究にて開発した「発達障害児の親に対するレジリエンス向上による地域との繋がりづくりを意図した防災プログラム」の有効性を検証するための評価指標を開発することを目的とする。開発する指標はプログラム内容に即して、発達障害児の親が、「災害に備える必要性を実感し、災害への備えと日頃の子育てとを連動させて日頃から地域と繋がる必要性に気づく」、「地域との繋がりづくりに向けた行動化を実現させるために地域社会生活におけるレジリエンスを高める」、「行動化によって地域との繋がりができる・深まる・広まる」状態を総合的、客観的に評価できる指標である。評価指標の開発によってプログラムを確立させ普及を図ることにより、発達障害児と家族の災害への備えを促進することをめざす。
2020年度は、研究1として評価指標原案の作成を行った。先行研究にて試行したプログラム参加者9名分のデータ、地域社会生活におけるレジリエンスと災害への備えの実情を解明した先行研究結果および文献検討の結果を統合し、以下に示す評価指標原案を作成中である。すなわち、「災害時の被害を実感し、必要な備えを具体的に考えることができる」「子どもの特性に合わせた災害への備えの必要性に気づく」「今不足している災害への備えについて何か一つ実行することができる」「災害時の支えとなり得る地域との繋がりの現状について客観視することができる」「災害に備えて地域の人と繋がる必要性に気づく」「障害のあるわが子の子育て対する思いを客観視できる」「人付き合いにおける自分の感情を客観視できる」「問題解決のために自分から行動してみようと思える」「自分から積極的に周りの人と繋がりを持とうと思える」「自分だけで無理をせず周りの人と協力して子育てをしようと思える」等である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の対応として、保健所への派遣業務、遠隔授業のための教材作成や臨地実習に関する現地との調整および学内実習プログラムの構築等の教育に関する対応、学生に対する支援等に多大な時間を要したため、研究に充てられる時間が大幅に減少した。

今後の研究の推進方策

本研究課題は「地域との繋がりづくり」に焦点を当てた防災プログラムであり、コロナ禍において対面でのコミュニケーションに制限がある現状の中で、実現可能なプログラムに修正が必要となった。そのため、現在、プログラムの修正を検討しつつ、評価指標原案の作成を進めている。
したがって、研究3のプログラム実施による評価データの収集を2段階に分け、研究3-1として修正したプログラムを少人数(10名程度)に実施しプログラムの評価・修正をしたうえで、研究3-2としてデータ収集を行うように、計画を変更する。

次年度使用額が生じた理由

2020年度においては新型コロナウイルス感染症の対応として、教育や学生支援に関する業務および保健所への応援に関する業務等に多大な時間を要し、研究に充てられる時間が大幅に減少したため、未使用額が生じた。
2021年度は、2020年度の計画と当初計画を合わせて実施予定であり、未使用額を含めて使用を計画している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 発達障害児の親に対する災害への備え促進プログラムにおけるレジリエンス向上の評価2020

    • 著者名/発表者名
      細谷紀子, 石丸美奈, 宮崎美砂子
    • 学会等名
      日本地域看護学会第23回学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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