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2021 年度 実施状況報告書

発達障害児の親に対する地域との繋がりづくりを意図した防災プログラム評価指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K11022
研究機関千葉県立保健医療大学

研究代表者

細谷 紀子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (60334182)

研究分担者 佐藤 紀子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (80283555)
雨宮 有子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (30279624)
杉本 健太郎  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (80724939)
泰羅 万純  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (00848658) [辞退]
石丸 美奈  千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (70326114)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード防災 / 発達障害児 / 地域との繋がり / レジリエンス / 家族
研究実績の概要

2021年度はコロナ禍が続いたため文献検討を追加し、発達障害児者のレジリエンスに関する研究動向について基礎資料を得た。CINAHLおよびMEDLINEを用いて、キーワード「resilience」AND「developmental disabilities(以下DD)」にて検索した。176件が該当し、抄録をもとに発達障害児者のresilienceに関する文献43件を選定し検討した。研究知見の性質ごとの内訳は「①関連要因の特定や関連の解明」18件、「②実態の定性的な明確化や比較検討」11件、「③研究知見の統合」6件、「④プログラム開発」6件、「⑤尺度開発」2件であった。災害の備えに関する研究は、③にDDを含むケアを要する子を持つ家族の災害情報のニーズに関するスコーピングレビュー、④にIDDのある地域で生活する成人向けのピアメンターによる災害の備えを意図したプログラムの開発があった。①と②においてCOVID-19の影響に関する研究が3件あった。③には発達障害児の家族介護者のレジリエンスに関連する要因のメタアナリシス(lacob,et al., 2020)が含まれ、ソーシャルサポートからコーピングまで効果量は小(r=0.291)から中程度(r=0.442)であり研究の不均一性が指摘されていた。その他、発達障害児の親に関する研究は豊富に行われておりソーシャルサポートは親のレジリエンスに影響することが確認された。プログラムの効果は、一要素としてレジリエンスを測定しているものと、他の複数の要素の総体としてレジリンスを位置付けているものがあった。②や④では社会的包摂の状況やプログラムの効果に地域性や宗教による影響が考察されており、地域との繋がりづくりを意図した本プログラムにおいてもそれらの考慮が必要と示唆された。以上を踏まえ、評価指標原案を精錬させ14項目の内容に修正した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年に引き続き、Covid-19の影響により保健所への派遣業務や臨地実習に関する調整等の必要性が継続したことと、年度途中で生じた欠員により教育に要する時間が増加し、研究に充てられる時間が減少した。加えて、Covid-19の影響により関係機関への研究協力依頼が困難であったため進捗が遅れた。

今後の研究の推進方策

2022年度前半に「研究2:質的な内容妥当性の検討と修正による評価指標案の作成」を行い、評価指標原案について、発達障害児と家族への支援の専門家5名程度、および発達障害児の親5名程度からそれぞれ内容の適切さ、表現の適切性と明解性、回答のしやすさ等の意見を聴取する。2022年度後半に、研究3-1としてプログラム実施による評価データ収集のパイロット調査を行う。2023年度より、研究3-2として評価データ収集の本調査を行う。

次年度使用額が生じた理由

2021年度はCovid-19の影響により研究の進捗が遅れ、研究2の着手に至れなかったため未使用額が生じた。2022年度前半に研究2を実施し、後半から研究3に着手する予定であり、2021年度の未使用額を含めて使用を計画している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 発達障害児者のレジリエンスに関する研究動向(文献レビュー)2022

    • 著者名/発表者名
      細谷紀子、佐藤紀子、雨宮有子、杉本健太郎、石丸美奈
    • 学会等名
      第14回文化看護学会学術集会

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公開日: 2022-12-28  

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