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2022 年度 実施状況報告書

性的少数者の性感染症予防・医療サービス利用の阻害要因の明確化と改善策の提言

研究課題

研究課題/領域番号 20K11027
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

金子 典代  名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50335585)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードトランスジェンダー / 医療アクセス / 性的少数者
研究実績の概要

令和4年度は、量的調査データの解析と結果の成果発表を行った。また本研究で寄せられた当事者からの医療アクセスにおける困難について、医療現場で何ができうるかについても医師、看護職種、当事者を対象に質的にインタビュー調査を実施した。
どのような診療科においても、性的少数者のクライアントの受診、入院があり、ケア提供の機会があることがインタビューでも示された。量的調査におけるトランスジェンダー当事者が嫌な体験をした診療科は内科、精神科、婦人科、外科、と多岐にわたっていたが、その結果とも一致していることが示された。性的少数者が医療機関受診時に配慮してほしいこととして「問診票に男女のみならずその他も入れてほしい」「性別を何度も確認しないでほしい」「フルネームで呼ばないでほしい」「じろじろ見ないでほしい」「呼ばれたい名前に配慮してほしい」といったニーズが挙げられているが、これらは医療機関でも対応可能であることが示された。このようなニーズへ対応するためには、医療職者は、必要となる配慮を知識として講義形式で知るのみならず、ロールプレイ等の演習を行い、対応スキルやコミュニケーションスキルを向上させる必要性も示された。
成果発表については、愛知県内のA市におけうr小中高等学校に勤務する養護教諭への講習会、愛知県が開催する県内の養護教諭、保健医療従事者、感染症予防に従事する専門職を対象とする講習会において、本研究成果の共有・公表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナ感染症の拡大が続き、学会や研究会など発表の場が少なかったため、研究成果発表が遅れている。

今後の研究の推進方策

令和5年度を最終年度とし、研究成果発表報告の遅れを取り戻し、成果発表を行う。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染症により、学会や研究会の回数が少なかったこと、また研究者打ち合わせ会議が減っていたことが挙げられる。令和5年度以降は新型コロナ感染症に伴う規制も減少しており、積極的な成果発表に努める。

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公開日: 2023-12-25  

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