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2022 年度 実施状況報告書

高齢化が進むニュータウンでの住民が実践できる閉じこもり改善支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K11036
研究機関四天王寺大学

研究代表者

大橋 純子  四天王寺大学, 看護学部, 教授 (90618167)

研究分担者 桂 敏樹  明治国際医療大学, 看護学部, 教授 (00194796)
西田 真寿美  四天王寺大学, 看護学部, 教授 (70128065)
川井 太加子  桃山学院大学, 社会学部, 教授 (70441102)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード高齢者 / 閉じこもり / 地域支援 / プログラム
研究実績の概要

本研究の目的は、住民が実践できる閉じこもり改善支援プログラムを開発することである。
今年度は、プログラム開発に向けた現状把握を行った。地域で高齢者の見守り支援を実際に行っている民生委員や社会福祉協議会所属のボランティアを対象に、活動を行ううえで、支障になっていることやうまく支援に結び付いた事例の聞き取り調査を行った。
その結果、以下が明らかとなった。
集団の場への参加を拒む閉じこもり傾向のある高齢者には、民生委員による個別訪問が心理面の支援につながっていた。地域住民による高齢者の閉じこもり予防支援での課題の特徴として、子供と同居する高齢者は一人暮らしの高齢者に比べ、地域で把握されにくく、同居家族の高齢の親への捉え方が影響していた。住民互助による高齢者支援を効果的なものにするためには、どこに、どのような家族構成の人が住み、健康状態までも知っている住民同士の関係が根底にあった。
この結果から、個別訪問支援に加え、地域に住むあらゆる年代の人々が顔見知りである地域環境づくりの取り組みも積極的に行っていくことで、高齢者の閉じこもり予防支援を有効なものにしていくことができると考えられる。個別支援と集団支援の両方向をプログラムに取り入れることの必要性を確認することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナ感染症の蔓延により、人と接する活動が制限されたため。

今後の研究の推進方策

今回のインタビュー調査で子供と同居する高齢者は、地域で把握されにくい傾向にあることが明らかになった。この結果について、さらに被支援者側から詳細な調査を行う予定である。また、閉じこもり傾向にある高齢者のスクリーニング方法について、支援者側からの調査を予定している。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染症の蔓延防止の関係で、人と接しての研究活動が制限されたため研究を行うことができず、次年度使用額が生じた。今年度の研究計画は次年度に実施予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Support to prevent older people from becoming housebound through mutual aid among residents: a qualitative study2023

    • 著者名/発表者名
      Junko Ohashi, Takako Kawai
    • 雑誌名

      British Journal of Community Nursing

      巻: 28 ページ: 2-6

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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