研究課題/領域番号 |
20K11039
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
片岡 ひとみ 山形大学, 医学部, 教授 (40404933)
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研究分担者 |
大竹 まり子 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (40333984)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ICTストーマケア |
研究実績の概要 |
本研究は高齢ストーマ保有者が、住み慣れた地域で少しでも快適な生活を続けるための一助として、ストーマ保有者自身のストーマ管理セルフケア能力維持への関心を高め、さらに、ストーマ管理に係る予防対策等に寄与する手段として、ICTを活用し、高齢ストーマ保有者または家族・介護者を主体とした、ストーマ管理セルフケア能力を維持・継続できる支援プログラムを開発することを目的としている。ICTを活用することで、ストーマ保有者と医療従事者との情報共有が容易となり、ストーマ周囲皮膚障害や排泄物の漏れ等のトラブルが発生した場合、速やかに適切なケア方法が提供でき、ストーマ保有者のQOL維持に貢献すると考える。 研究対象者のリクルートを開始したものの、コロナ感染状況に応じ、候補者との面談が難しい状況が続いた。また、本研究で使用しているICTツールの「ストーマテレナケアストーマプロ」について、Andoroid系スマートフォン機器での使用に長期間不具合が発生した。これらの不具合に伴い「ストーマテレナケアストーマプロ」の使用が2022年5月末でサービス終了となり、急遽別のICTサービスツール使用を検討することとなった。 2022年度は5月に開催された第31回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会において、Stoma Management by ostomates using Information and Communication Technology: A Case Reportとして成果発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究開始時から使用していた「ストーマテレナケアストーマプロ」の使用が2022年5月末でサービス終了となり、新しくブラウザーを用いた別のICTサービス「スキンケア相談室」を使用することになった。使用開始するにあたり、マニュアルの作成、倫理審査委員会への修正審査等に時間を要した。また、新型コロナウイルスの感染状況の影響により、ストーマ保有者及び家族・介護者へ直接面談し研究参加を依頼する機会を得ることが難しい状況が続いた。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染対策の緩和に伴い、ストーマ保有者及び家族・介護者へ直接面談し研究参加を依頼する機会が増えると推察される。症例を集積し、文献検討を加え、研究分担者、研究協力者、研究分担者、皮膚・排泄ケア認定看護師らと検討し、ストーマ管理セルフケア能力を維持・継続できる支援プログラムを開発する。
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次年度使用額が生じた理由 |
ストーマ保有者及び家族・介護者へ説明する際に使用するタブレット端末、通信機器のレンタル期間の更新、プリンター等の購入に使用する予定である。
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