研究課題/領域番号 |
20K11040
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
辻村 真由子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30514252)
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研究分担者 |
藤田 淳子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 教授 (10553563)
阿川 啓子 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (20709381)
湯本 晶代 千葉大学, 大学院看護学研究科, 助教 (10825037)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 一人暮らし / 高齢者 / 訪問看護 / 包括的支援 |
研究実績の概要 |
日本は少子高齢化の一途を辿っており、高齢者単独世帯は男女ともにますます増加することが見込まれている。本研究の目的は、訪問看護を利用する一人暮らし高齢者に対する多職種(訪問看護師、ホームヘルパー、ケアマネジャー)による包括的支援のためのガイドを開発することである。 3年計画で行う本研究の2年目である2021年度は、包括的支援(Integrated care)の概念について、世界保健機関(WHO: World Health Organization)が2016年に発行した「Integrated care models: an overview」の概念モデルを基に、1年目に行った一人暮らし高齢者の支援における多職種連携に関する国内外の文献レビューの結果を整理した。具体的には包括的支援(Integrated care)を形作る提供機関、ケア専門職、管理者、政策立案者、サービス利用者/介護者、規定、評価者、コミュニティの観点から分類した。 包括的支援の先駆的実践について知見を得るため、Community Wellness Team (CWT)を形成してIntegrated careを実践している北東イングランドのNuffield TrustおよびKingston University and St George’s, University of Londonを訪問することを計画していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により延期し、文献やインターネットによる情報収集に留まった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度はインタビュー調査を実施する予定であったが、2020年度末の研究代表者の異動の影響のため、調査実施準備が遅れている。 また、イギリスでの包括的支援の先駆的実践の視察は、新型コロナウイルス感染症の拡大により2020年度に引き続き延期している。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の拡大により、イギリスでの包括的支援の先駆的実践の視察については、渡航の見込みが立たないため、資料調査、テレビ会議でのインタビューを基に次の段階の調査に進める。 また、インタビュー調査の推進のため、研究補助者の協力を得る。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度はインタビュー調査を実施する予定であったが、2020年度末に研究代表者の異動があり、現所属施設での倫理審査申請の準備を行っているため、調査実施準備が遅れ、調査の費用として次年度使用額が生じた。また、イギリスでの包括的支援の先駆的実践の視察は、新型コロナウイルス感染症の拡大により昨年度に引き続いて延期している。 次年度使用額は、インタビュー調査に使用予定である。
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