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2020 年度 実施状況報告書

看護師による退院後の見通しをもった高齢者の栄養アセスメント自己評価尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K11048
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

宮部 明美  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10708522)

研究分担者 叶谷 由佳  横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
土肥 眞奈 (菅野)  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50721081)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード栄養管理 / 食支援 / 病棟看護師
研究実績の概要

2020年度は、尺度開発に向けて項目の作成と項目の精錬を行った。項目の作成では、国内外の文献より「看護師による退院後の見通しをもった高齢者の食生活に関する援助」概念分析を行い、定義を明確化した。その定義に照らし合わせ、また概念分析で抽出された属性「身体的背景のアセスメント」「精神的背景のアセスメント」「社会的背景のアセスメント」「実践」「評価」「多職種連携」に基づき項目を作成した。加えて、本尺度では患者が退院後に地域で療養する際に必要な支援を踏まえるため、訪問看護師経験者2名にインタビュー調査を実施し、追加で項目を作成し、69項目となった。
作成した69項目について項目を精錬することを目的に、NST(Nutrition Support Team)および栄養管理や食支援で活躍している看護師200名を対象にデルファイ調査を実施した。デルファイ調査のラウンド数は3回とし、5段階リッカートスケールで回答を求め、同意率51%の合意を得られた項目を採用することにした。1回目調査は55名より回答があり(回答率28%)、69項目全てで同意率51%であったが、自由記述に基づいて修正・集約し63項目となった。2回目調査は1回目調査に回答のあった55名を対象に実施し、39名から回答があった(回答率71%)。63項目全てで同意率51%以上であったが、自由記述に基づいて修正・集約し51項目となった。3回目調査は38名から回答があり(回答率70%)、51項目全てで同意率51%以上を得られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

尺度開発に向けて文献およびインタビュー調査より項目を作成でき、さらにデルファイ調査にて項目を精錬することができたため。

今後の研究の推進方策

尺度開発に向けて、精錬した項目の信頼性・妥当性を検証し、尺度として活用可能か検討していく。

次年度使用額が生じた理由

2020年度、デルファイ調査を実施し、調査費用が生じたため前倒し支払い請求をした。その費用が余った。2021年度の本調査の費用として使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Nurses’ Support for Elderly Patients’ Eating Behaviors in Predicting Post-Discharge Wellbeing : A Concept Analysis2020

    • 著者名/発表者名
      Akemi Miyabe, Mana Doi, Yuka Kanoya
    • 雑誌名

      日本健康医学会雑誌

      巻: 29 ページ: 259-279

    • DOI

      10.20685/kenkouigaku.29.3_259

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 看護師の栄養管理に関する自己評価 OHAT導入前後の比較2020

    • 著者名/発表者名
      宮部 明美, 小野寺 晴子, 谷岡 恵, 和田 里美, 久野 夏美, 山田 哲也, 吉村 美紀, 稲葉 翔太, 伊勢 文香
    • 学会等名
      第35回日本臨床栄養代謝学会学術集会
  • [学会発表] 入院患者の口腔状態と栄養評価および日常生活動作(ADL)の関連2020

    • 著者名/発表者名
      稲葉 翔太, 小野寺 晴子, 谷岡 恵, 和田 里美, 久野 夏美, 山田 哲也, 山本 麻千子, 伊勢 文香, 吉村 美紀, 宮部 明美
    • 学会等名
      第35回日本臨床栄養代謝学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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