研究課題/領域番号 |
20K11048
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
宮部 明美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10708522)
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研究分担者 |
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
土肥 眞奈 (菅野) 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50721081)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 栄養管理 / 食支援 / 病棟看護師 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
2022年度は、2021年度に実施した病棟看護師による退院後の見通しをもった高齢者の身体的・心理的・社会的背景を踏まえた食支援尺度の開発に向けた本調査の信頼性・妥当性の精度を高めるために分析を見直した。 分析方法は、最初に尺度案51項目の項目分析を行った。まず、項目得点の天井フロア効果は51項目すべてにおいてみられなかった。項目全体相関分析では相関係数0.7以上だった16項目を除外した。項目間相関分析では、相関行列0.2~0.6の基準を満たさない項目について、項目内容の類似性、尺度として残したい項目を吟味し、10項目を除外した。、good-poor分析ではすべての項目で高得点群と低得点群間で有意差が見られた(p<0.01)。それゆえ、残りの25項目で探索的因子分析を行った。 探索的因子分析の結果、3因子20項目を抽出した。第1因子は身体面・心理面・社会面を踏まえた食事行動のアセスメントに関する内容であり、「健康的な食行動のアセスメント」と命名した。第2因子は、多職種連携や高齢入院患者・家族・介護者へ退院後の生活面に関する指導や調整の内容であり、「他職種と連携した家族介護者を含めた生活環境の調整」と命名した。第3因子は、入院前から継続したフレイルのアセスメントに関する内容であり、「継続的なフレイルアセスメント」と命名した。 確証的因子分析では、概ね当てはまりの良いモデルを作成できた。併存妥当性の検討では、用いた尺度間の全体得点において中程度の相関がみられた。さらに、信頼性の検討では、尺度全体および下位尺度におけるクロンバックα、再テスト信頼性係数より確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
論文作成に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
研究結果を英語論文で作成する。その後、国際学術誌へ投稿し、国内外へ研究結果を公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
英語論文の英文校正料と国際学術誌への投稿料が生じるため計上する。
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