研究実績の概要 |
本研究は、①日本人女性の更年期症状とエクオール産生能との関連、②日本人女性のエクオール産生能と生活習慣との関連を明らかにすること、ならびに③食事や生活習慣の変化によるエクオール産生能の変化を明らかにすることを目的とした。 2021年度は、日本ナースヘルス研究(JNHS)ならびに、群馬ナースヘルス研究(GNHS)の継続調査参加者15,717名のうち、返信用ハガキにて本研究への参加の意志を表明した4,732名に、自記式質問紙調査票、ならびに尿中イソフラボン測定調査用検査キットを郵送し、4,073件の検体を回収した(2022年3月31日にて検体受付を終了)。順次尿中イソフラボン測定ならびにエクオール測定結果の研究対象者への発送を行い、2023年5月に全研究対象者への発送と、測定結果ならびに自記式質問紙調査票のデータ入力を終了している。2023年度はデータ分析を進めており、参加者4,073名のうち、エクオール摂取者4名を除いた4,069名を分析対象とし、エクオール産生/非産生者の割合、ならびにエクオール産生能と生活習慣、更年期症状との関連について検証を行った。加えて2015 年に実施された「第 1 回尿中イソフラボン測定調査」の参加者 4,472 名のうち,今回調査(2021年調査)に参加した者については、エクオール産生能の経時的変化とその関連要因に関する分析について準備中である。調査結果の研究協力者への周知は、年1回のニュースレターやホームページにて、研究の経過および一部結果を公開している。
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