研究課題/領域番号 |
20K11061
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
石橋 健一 愛知学院大学, 総合政策学部, 教授 (00333039)
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研究分担者 |
斎藤 参郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 研究特任教授 (50111654)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者 / 見守り / NIALM |
研究実績の概要 |
統計的逆推定による非侵入型電力モニタリング技術(NIALM: Non-intrusive Appliance Load Monitoring)は、簡易な機器を用いて、個別家電機器の種類、稼働状況を推定することを可能とし、同技術を応用して居宅における生活反応を推定することも可能となった。これらの技術を応用し、高齢者介護への適用を検証することを目的として、2021年3月に1週間の実験を行った。 実験は、NIALM技術による居宅における生活反応推定を、高齢者介護への応用と利用可能性を検証することを目的とし、実際に推定された介護対象者の生活リズムデータを、介護事業者が日々の業務へ利用することで行われた。実験の結果、介護対象者の生活パターンを把握することが可能となり、介護の質を上げることが可能であることが分かるとともに、余分な訪問や電話連絡の削減、介護対象者宅への訪問タイミングや電話連絡のタイミングの適正化に資することが可能となり、効率的な介護実現に寄与することが分かった。ただし、地域における「より質の高い介護」を実現するためには、介護保険事業、地域包括ケアシステムなどと連携した運用を行うことが必要であることが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和2年度は、本研究で利用するシステムについての稼働実験を行い、動作確認を行うとともに、利用者(介護事業者)からのフィードバックを得ることができた。以上により、「おおむね順調に進展している」と自己評価する。
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今後の研究の推進方策 |
稼働実験実施の結果、本システムの活用にはさらなる工夫が必要であることが分かった。本システム利用が想定している介護現場では、IT機器に対する習熟度が高くないことからシステム利用を敬遠する介護従事者がいること、本システムは介護に寄与するが地域包括ケアシステムなどと連携すべきであること、介護保険事業と連携すべきであることである。よって、本システムを地域包括ケアシステムと連動し、さらに情報保護方策について検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度の実験が3月に終了したこと、および業務委託費用の支払いが令和3年度になったことから次年度使用額が生じた。なお、次年度使用額は実験関連費用支払いと業務委託費用として支出する。
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