研究課題/領域番号 |
20K11061
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
石橋 健一 愛知学院大学, 総合政策学部, 教授 (00333039)
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研究分担者 |
斎藤 参郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 研究特任教授 (50111654)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | NIALM / 生活リズム推定 / 高齢者 / 見守り |
研究実績の概要 |
統計的逆推定による非侵入型電力モニタリング技術(NIALM: Non-intrusive Appliance Load Monitoring)は、簡易な機器を用いて、個別家電機器の種類、稼働状況を推定することを可能とし、同技術を応用して居宅における生活反応を推定することも可能となった。さらに、生活反応推定結果を用いて独居で生活する人の生活リズムを推定することを可能とした(特許出願中)。 生活リズム推定アルゴリズム検証のため、新たに実験協力者の協力を得て、本アルゴリズムの妥当性検証実験を行うこととした。しかし、実験協力者への説明は容易ではなく、本アルゴリズムを含めNIALM自体への疑問(NIALMの仕組みや推定精度への疑問)への対応に時間を要した。実験内容を含む協力依頼を複数協力候補者へ説明をし、ようやく東京都内での検証実験を実施することが可能となった。実験準備段階で、さまざまなトラブル(【現在までの進捗状況】に詳述)が発生し原因特定および対策に時間を要することとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験準備段階で、スマートメーターと実験機材の接続にトラブルが続発し、問題特定に時間を要することとなった。さらに、1名の実験協力者宅電力使用データ(1分値)が瞬間的に0になる事象が繰り返される事態が発生し、現在も原因究明作業を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度末(2022年3月)現在、他の実験協力者(2名)宅では実験実施が可能となっていることから、実験協力者を限定し妥当性検証実験を行い、生活リズム推定アルゴリズムの妥当性を明らかにする。同時に、本システムを利用に際してインタビューを行い、実験協力者が本システムへの期待や不安、怖れについて、明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和3年度は、妥当性検証実験実施準備に時間を要したことから、実験開始ができなかった。そのため、次年度使用額が生じた。なお、次年度使用額は実験関連費用支払いと業務委託費用として支出する。
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