研究課題/領域番号 |
20K11067
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
森鍵 祐子 山形大学, 医学部, 教授 (20431596)
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研究分担者 |
小林 淳子 仙台青葉学院短期大学, 看護学科, 教授(移行) (30250806)
赤間 由美 山形大学, 医学部, 准教授 (90700021)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 子育て / 家族 / 関係性 / 虐待予防 |
研究実績の概要 |
子ども虐待を予防するためには早期の支援が必要であり,かつ,従来のリスク要因を持つ子育て家族に対するハイリスクアプローチに加え,すべての子育て家族を支援するというポピュレーションアプローチが重要と考える。また,母子健康手帳交付や乳幼児健診等で子育て家族に接する母子保健専門職が子育て家族との関係性をより強固に構築することができれば,早期に虐待発生のリスクを抑えることができると考える。本研究は,簡略版子ども虐待潜在リスク調査票(BCAP;The Brief Child Abuse Potential Inventory)を用いた子育て家族との関係性構築を重視した保健師等の母子保健専門職による支援を検討し,わが国での子ども虐待の発生予防に資することを目指すものである。 本研究の目的は,BCAP日本語版の作成と信頼性・妥当性の検討,ならびにBCAP日本語版を用いた子育て家族との関係性構築のための支援方法の検討を目的としている。 今年度は,共同研究者とともにBCAP日本語版の作成を行い,BCAP日本語版の信頼性・妥当性の検証を行う準備を進めていたが,他研究者が日本語版を試用していることを把握した。そこで,他研究者と連絡・連携を取りながら,BCAP日本語版を用いた調査に向けて調整を行った。BCAP日本語版の使用に向けて,日本でのCAP使用許諾の権利を有するCAP日本語版作成者からBCAP日本語版使用の許諾を,先行してBCAPを使用しているフィンランドのBCAP使用者からのBCAPの使用許諾と助言を得た。現在,調査を実施する段階にある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度までのCovid-19感染拡大による進捗の遅れに加えて,調査の準備段階において,他研究者がBCAP日本語版を試用していることを把握し,調整に時間を要し,調査実施が一時延期となったため。
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今後の研究の推進方策 |
子育て家族を対象に簡略版子ども虐待潜在リスク調査票(BCAP;The Brief Child Abuse Potential Inventory)を用いた調査を実施し,BCAP日本語版の信頼性・妥当性の検証を行う。また,調査結果を用いて,支援プログラム構築を目指す方策である。
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次年度使用額が生じた理由 |
Covid-19の影響を受けて旅費の使用が大幅に減少したこと,調査実施予定に遅れが生じたことにより次年度使用額が生じた。次年度の調査・打ち合わせ,ならびに学会参加旅費として使用する計画である。
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